医師の受難が続いている。コロナ禍で多くの医師たちが多忙を極めている中、埼玉県ふじみ野市で猟銃を持った男が在宅訪問診療の医師を射殺した事件が起きた。大阪では12月、北区の心療内科クリニックで患者の男がガソリンを使って放火、院長ら25人が殺害されるという悲惨な事件があった。意識不明になった男もその後死亡し、詳しい事件の解明はできなくなった。 不条理といっていい出来事だ。2つの事件に共通するのは、昔読んだイギリスの作家、イギリスの作家で医師A・J・クローニン(1896~1981)の「ひとすじの道」という作品に出てくる医師像だ。 以前、拙ブログに書いたこの作品のことを要約する。 ⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄…