「今日はロングスカートなんだね……」 国道の信号で停まったとき、彼は切なげな顔をちらりとこちらへ向けた。 この彼は私より1歳年上のアラフィフ・イケオジで、都内の一部上場企業に務めるサラリーマンだった。 私がひどく失恋した時、急きょ有給休暇を取り、予定されていた会議を欠席して駆けつけてくれたことがあったのだが、その時から付き合い始めた。 ※その失った“10年恋”の話はコチラ⇒連載『45歳、初めて落ちた本気の恋』 kokoronotabi.com 車は走り出したが、彼はハンドルから左手を離し、私の膝に置いた。 「うん、だめ?」 私は彼の横顔に聞いた。 「うーん……まあ、長くてもこうしちゃうから、い…