聖書日課 列王記上1章(新共同訳 旧約pp.525-528) 列王記には、サムエル記に続くイスラエルの歴史が記されている。具体的には、ダビデの後継者ソロモン王の物語とその後の分裂王国時代、そして、バビロン捕囚によってイスラエル王国が滅亡するまでの出来事が記されている。 その1章には、「多くの日を重ねて老人にな」ったダビデの王位継承をめぐる争いが記されている。その頃、ダビデは、「衣を何枚着せられても暖まらな」いほど年老いていたにもかかわらず(1節)、何故か後継者を決定しないままでいた。というより、ソロモンがダビデの後を継ぐ者であることを主なる神から告げられていたのに、それを明確にしないまま来てし…