全てに余裕がなかった私は一見するとくだらないと思うことを敵視するようになっていた。以前は楽しかったお笑い番組や漫画なども楽しむことができなくなった。笑ったり、相手を受け入れたりできなくなってどんどん無表情になっていった。意味のないことなんてないのに、何か高尚なものじゃないと価値がないって馬鹿みたいだけど、本気で思っていた。それは自分の余裕のなさと無知のあらわれでもあるのに、それに気づいてもいなかった。 それが最近やっと少し笑えるようになった。楽しい、カワイイ、おもしろい、おいしいと頭を通さず心で感じれるようになってきた。まだまだ全部とはいえないけれど、心に柔軟さが戻ってきたように思う。体と心は…