手術不能又は再発非小細胞肺癌に用いる薬剤で一般名はゲフィチニブ(Gefitinib)。腫瘍細胞の上皮成長因子受容体(EGFR;Epidermal Growth Factor Receptor)のチロシンキナーゼを選択的に阻害することで腫瘍細胞の増殖能を低下させる。
日本ではイレッサ錠250の販売名でアストラゼネカ株式会社から販売されている薬剤。錠剤1錠につきゲフィチニブを250mg含む。成人ではゲフィチニブとして250mgを(つまり1錠を)1日1回経口投与する。
重大な副作用として急性肺障害、間質性肺炎が見られることが報告されており、日本で行われた特別調査「イレッサ錠250プロスペクティブ調査」では安全性評価の対象となった3322例のうち副作用の見られた1867例(56.2%)のうち193例(5.8%)で急性肺障害、間質性肺炎のあったことが報告された。その際の死亡率は38.9%であった(2004年8月報告時)。
また、同調査の際に喫煙歴有、全身状態の悪い患者、本剤投与時の間質性肺炎の合併、化学療法歴有が急性肺障害、間質性肺炎の発現因子として報告されている。
イレッサの添付文書中には効能又は効果に関連する使用上の注意として
との記載があり、また、警告の中にも
との文言が記されている。
イレッサに関する情報元:http://www.iressa.com