(India Song)
フランスの作家マルグリット・デュラスが監督した1975年の映画、1973年に出版した同名の著作『インディア・ソング』(『ラホールの副領事』の続編)の映画化で、舞台化もされた。原作はいちおう小説ということになっているが、副題として「テクスト・テアトル・フィルム」という言葉が付記されており、小説とも戯曲ともレーゼドラマともレーゼシナリオとも呼べるような超ジャンル的なテクストであった。翻訳を手がけた田中倫郎によると「破壊しに、と彼女は言う」も同様の趣向のテクストであり、こちらの方もデュラス自身によって映画化された。