アクティブ運用は市場をアウトパフォームできないという効率市場仮説が注目されると、資産運用のベンチマークとして、市場インデックスが強く意識されるようになった。ベンチマークとしたインデックスに対するリスクをコントロールするような運用をインデックス運用という。特にインデックスに対するリスクを最小限に抑え、市場を忠実に再現するような運用をパッシブ運用という。ただ長期的安定的に市場をアウトパフォームする運用は可能か、そもそも現実の市場は十分に効率的か、については理論とカネの両方が絡むやっかいな問題。アウトパフォームが可能であるという立場からインデックスに対してリスクを取る運用はアクティブ運用という。
なおエンハンスドインデックス運用とは、「アクティブとパッシブの中間」と説明されることが多いが、トラックエラーをアクティブ運用のだいたい半分以下におさえたクオンツ運用というのがほとんど。
個人でも、ETFを用いることで似たような運用ができる。
ちなみに、インデックスに対するリスクコントロールを行わない運用とは、例えば個別銘柄のピックアップを積み重ねてポートフォリオを組上げる運用(ボトムアップ・アプローチ)がある。