ブランドン・クローネンバーグの直近作を2本一気に観たので、感想を残しておこうと思う。ラストネームでお察しの通り、彼はデヴィッド・クローネンバーグの長男だ。私はパパ・クローネンバーグの作品は一通り観ており、特に2000年代以降の作品が好きという(おそらく)珍しいタイプのファンである。ブランドンの初長編監督作『アンチヴァイラル』は、2013年当時にDVDレンタルで2回鑑賞した。当時のメモを引っ張り出してきたところ、主演ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの病的な雰囲気と作品のトーンが非常にマッチしており、かなり気に入ったようだった。 ※以下、映画『ポゼッサー』と『インフィニティ・プール』のネタバレを含…