<縄文顔>と<弥生顔>という、ちまたの分類があります。縄文=ソース顔、弥生=しょうゆ顔、と言い換えてもいいでしょう。この分類、なかなか遺伝子的に日本人の成り立ちを言い当てていると思います。 などど、知ったふうに書いたのは、遺伝子解析が切り拓いた現代の考古学(正確には分子人類学、他の呼称もあり)について、ごく少しだけ知っているからです。 「イヴの七人の娘たち」(ブライアン・サイクス、ソニー・マガジンズ=現在は河出文庫で出版)は、この分野を面白く紹介してくれる科学ノンフィクションです。 翻訳が出たのは20年前の2001年ですから、もはや先端技術の<古典>ともいうべき1冊。文系人間にも読めて、なかな…