近年は、海外の料理を日本で思いっきり楽しむ仲間たちと、旧正月の時期に「イーサン(魚生)」をやるのがブームだ。イーサンは、マレーシアやシンガポールで食べる、いわば新年の特別料理のようなもの。生魚が入っており、「魚」とか「生」という言葉に、豊かだとか上昇という意味があるらしい。中に入ったピーナッツや胡麻、揚げワンタンの皮など、他の食材も縁起物ばかり。これを、仲間内で「ローヘイ(撈起)」と唱えながら、大胆に混ぜる。高いところから落としてぐちゃぐちゃに混ぜるほどいいらしい。この「イーサン」会場として、今年はこちらの馬来風光美食を選んだ。まずはイーサンから。日本人はなかなか大胆にぐちゃぐちゃにできないの…