東出昌大は、触れたら壊れそうなガラス性、プログラミングに純粋な無垢性の両方を表現している。弱さも強さも、両極で表裏一体の透明を表現した。松本優作監督は栗城史多さんに続き、社会から攻撃を受けたひとをスクリーンに甦らせた。カメラが徐々に人物に寄っていく。寄り添っていく。ノンフィクションは情報・事象を映し出すことではない。想いが強化されていく。色濃くなっていく。今後はどんな映画を撮るか分からないが、「事実」ではなく「真実」を描き続けて欲しい。それができる稀有な映画監督。 あらすじ 2002年データのやりとりが簡単にできるファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇(東出昌大)は試用版を「2ちゃん…