パターン・レコグニション作者:ウィリアム ギブスンKADOKAWAAmazon 作品概要・所感 ギブスンの2003年作。7作目の長編である。『ニューロマンサー』以降のいわゆるサイバーパンク的な舞台装置からは離れて、現実世界の2002年――9.11同時多発テロの翌年――を舞台にしているところが大きな特徴だ。9.11テロの前後で世界がどのように変化したのか、残された人々はこの世界をどのように生きるのか、といった問いかけが内包された作品と言うこともできるだろう。 主人公のケイス・ポラードは、タイトルのとおり特殊なパターン認識能力を持つアメリカ人女性で、マーケティングや文化的トレンドを扱う仕事に就いて…