オーストリア、ウィーンにある歌劇場。Wiener Staatsoper オーストリア=ハンガリー帝国(当時)の首都ウィーンに創立したオペラハウス。1920年まではウィーン宮廷歌劇場と呼ばれていた。劇場は1869年に建設されたが、1945年、空爆により焼失。のち、1955年に再建された。 専属オーケストラであるウィーン国立歌劇場管弦楽団は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体である。
ウィーン・フィル博覧強記の知人から「このご時世でそちらのお客さんの入り具合はどうですか?」という質問があった。そう言われるまで余り気にしていなかったが、やはりコロナ禍前とは少し違うのかも知れない。私が比較できるのは前回2017年のGWだが、あの時はどの公演も満席だったと思う。 まず結果からいうと、今回Musikvereinの2公演(ウィーン・ジュネスオケとティーレマン/ウィーン・フィル)はおそらく満席。Staatsoperの2公演(「トリスタンとイゾルデ」と「ラインの黄金」)とVolksoperの1公演(「こうもり」)も8割は行っていたと思う。4月の半ばにマスクなどの制限が解除されたばかりで(…
今回の旅の最後は「ラインの黄金(ワーグナー)」。2017年のGWに来た時も「指輪」のチクルスの最中で、「ラインの黄金」と「ワルキューレ」を観ている。今シーズンもこの日が皮切りでチクルスが始まる。 「トリスタンとイゾルデ」の新演出には辟易(というより憤慨)したが、今回は心配していなかった。演出のスヴェン-エリック・ベクトルフは私にはなじみの演出家で、2014年(ザルツブルク)に「ドン・ジョバンニ」、2015年(ザルツブルク)に「フィガロの結婚」、2017年にはウィーンで「ラインの黄金」「ワルキューレ」を観ていて、どれも面白かった。時代設定は変えていたり、抽象化しているが、過剰な演出はなく、歌と演…
この旅の最初のところに「キャンセルする踏ん切りも決行する覚悟もあやふやなままに出て来た」と書いたけれど、それを裏書きするように周りの人間には、ほぼ誰にもこの旅行のことは何も言わなかった。唯一の例外はウィーン・フィルについては博覧強記の知人。 何か土産物の希望があるか尋ねたところ「来シーズンのシュターツオパーとフォルクスオパーのプログラムブックが良い」というので、探してみた。 来シーズンのスケジュールは、フォルクスオパーは少し前に発表になっていたが、シュターツオパーの発表は丁度この旅行中の4月30日だった。そしてシュターツオパーのスケジュール・ブックは翌日5月1日の「トリスタンとイゾルデ」の公演…
「トリスタンとイゾルデ」を全編、しかも生で見聞きするのは初めてだ。大体第1幕への前奏曲だけを聞いて、知っているつもりなのが怖い。 主役の2人はともに地元オーストリア生まれ。とにかく質量ともに膨大なそれぞれの役を歌い切ったという感じ。私にはそれだけでも賞賛に値する。(とりわけ第2幕!) イゾルデ役のMartina Serafinは「ばらの騎士」の元帥夫人も当り役で、昨年のオンライン公演(シュターツオパー)でも演じていたし、中止になってしまった来日公演でもその役を歌う筈だった。機会があればぜひ生で観てみたい。 音楽監督のフィリップ・ジョルダンは今回初めて観た。見た目通りの端正な指揮振りと見たが、ワ…
ウィーンに着いた翌朝は、ネットで購入したオペラや演奏会のチケットをピックアップするのが私のルーティン。今回はシュターツオパーの演目がふたつ、フォルクスオパーがひとつ、ムジークフェラインの演目がふたつ(ウィーン・ジュネスオーケストラとウィーン・フィル)の5公演。ここで早速変化に遭遇。 シュターツオパーとフォルクスオパーは、いつも国立劇場連盟のボックスオフィスでピックアップするのだが、その場所が変わっていた。以前はシュターツオパーとオペルンガッセを挟んで向かい側にあったのが、今回来てみたら、シュターツオパー内の向かって右手のコーナー、以前はカフェのあった場所に移っていた。 そちらの方は近くに移った…
ブリテン作曲のオペラ版、2019年、イリーナ・ブルック(Irina Brook)演出。 もともとは2019年10月4日の2巻6話の記事に入れていたものを改稿して、こちらの配信感想記事の方に写しました。短めです。 Benjamin Britten: A Midsummer Night's Dream (Trailer) | Wiener Staatsoper これはOTTAVAがウィーン国立歌劇場と連携していた頃に配信していたものです。配信時にOTTAVA.TVのページで、小室敬幸さんが、ブリテンは「集団のなかで浮いた人物」に焦点を当てた作品を作っていた、というとても素敵な文章を書かれていました…
習い事は基本的に月2回だけど酵素風呂だけは週1で、そのせいか金曜日が来るたび「もう1週間経ったの?!」と驚いてしまう。光陰矢の如し、と言うと大げさだけど、その英語訳とされている Time flies. がピッタリくる感じ。 自転車を走らせ、着く頃には背筋にじんわり汗を感じるほどだったから、さぞ汗がよく出るだろうと思ったんだけど、ちょっと期待外れだった。身体の仕組みって謎。 まっすぐ帰宅し、ひと息ついてから、二度目の燻製カレー。やっぱり美味しい。そのあと図書館に寄って「ボッコちゃん」を返却し、在架の図書の中からなにか借りようかしらん、としばらく物色したけど心惹かれるものがなく、コメダ珈琲に落ち着…
⭕このオペラは、八割方オルフェオの歌で出来ています!! ⭕ザッゾ・カウンターテナー大活躍!! ⭕三宅・アモーレ、可愛い歌声!!適役でした。 ⭕ウィルソン・エウリディーチェ、本格ソプラノ響かす!! --+++++++++++++++++++++++++++++++ 【演目】オルフェオとエウリディーチェ(Orfeo ed Euridice) 【台本】ラニエリ・テ・カルツァビージ 【作曲】グルック 【言語】イタリア語上演、日本語&英語字幕 【上演時間】約2時間(第一・二幕60分。休憩25分、第三幕35分) 【日時】2021.5.19.19:00~ 【会場】NNTTオペラパレス 【管弦楽】東京フィルハ…
宮崎では宮崎国際音楽祭が開催中。 コロナ以降、早々とコンサートのチケットを購入するのが怖くなって、そのままになって、ここ数年全然行っていなかった。 今年は、初めて大野和士がやってきて、2回振る。 一つは、 大野和士、待望の音楽祭初登場! 宮崎国際音楽祭管弦楽団と奏でる、光と色彩の豊穣な響きラヴェル:「クープランの墓」バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 Sz.95*ドビュッシー:管弦楽のための映像より「イベリア」ドビュッシー:交響詩「海」 - 管弦楽のための 3 つの交響的素描 -指揮:大野和士 ピアノ:ジャン=エフラム・バヴゼ*宮崎国際音楽祭管弦楽団 これはプログラム的には魅力的だったのだが、わた…
4月になると,オルフの《カルミナ・ブラーナ》が聴きたくなるのである。 定盤は,小澤征爾さんが1988年6月25日と26日にベルリン・フィルと録音したフィリップス盤(現在は,デッカ)。晋友会合唱団が日本から参加し,ソリストにエディタ・グルベローヴァ(ソプラノ),ジョン・エイラー(テノール),トーマス・ハンプソン(バリトン)という超豪華盤。 当時はもっぱら晋友会合唱団の参加が話題となったように思うが,小澤さんの指揮とベルリン・フィルの演奏が圧倒的だ。これほどのパワーに溢れた演奏は,ほかに聴いたことがない。テンポを上げて加速するところが何箇所かあるが,そういう所でのテンポ感(総じて,ほかの演奏より速…
朝イチで、手織教室8月分の施設予約申し込み。毎月、月末の1週間が申込期間で、今月はまだだったのを昨日ふと思い出した。思い出してよかったー。 午後の早い時間にホットヨガ。ヨガビギナーのクラス。レッスン前の10分ヨガでは、スタジオで販売している美容器具を使って筋膜リリース。小さなソーラーパネルが付いていて、それがスタジオ内の照明から光を取り込んで微弱電流を発生させるんだそうな。他にも、レッスン前に水素等のサプリが配られたり、レッスンが終わって帰るときに受付で水で溶くタイプのダイエット飲料の試飲があったり。こういうの、全部スルー。 帰宅してひと息ついてから、はま寿司へ。期間限定メニューが次々に代わり…
「スイート」 これまでに国内外の様々な土地を訪ねてきましたが、海外の街ではおそらくウィーンが最も長く滞在したことのある街だと思います。 連続して1ヶ月近く滞在していた時は、路線図を見ることなく地下鉄やトラム、バスを乗りこなせるほどになっていて、なんだかウィーン市民になったような気分になりました。 ホテル外観 パブリックスペース 客室階の廊下 LUCIO SILLA スイート リビングスペース ベッドスペース 机まわり レストラン ローテバー カフェ・ザッハー ブルーバー 眺望 ウィーン滞在中は、それこそピンからキリまでいろんなホテルを利用しましたが、最も利用していたのがこちらの「ホテル・ザッハ…
絵の教室でお世話になっている I さんのお誕生日が近く、今回は銀座のとあるお店の商品にしようと思い立った。一番のお目当てが全店舗で売り切れだそうで、予定とは違う組み合わせになったものの、きっと気に入ってもらえるんじゃないかと。 東銀座に移動し、前から気になっていたジューザバーガーでアボカドチーズバーガーとオニポテのセット。歌舞伎座のすぐ近くなんだけど、開演時刻の11時開店だから、なかなか行く機会がなかったのよね。間口は狭いものの、2階3階のイートインスペースはゆったり。ドリンクを受け取って2階に上がると、食べ物はスタッフが運んできてくれる。その都度、階段を上がり下りするのは大変そうだなぁ。私に…
青春の夢に
パンフルート仲間のHIさんから、いつもブログ見てますよ、と嬉しいような恥ずかしいような一言をいただきました。ありがとうございます。彼女が「テノール歌手の笛田さんの事書いてましたね。私はジョン・健・ヌッツォが好きなんですよ。」とおっしゃるので聴いてみました。ジョン・健・ヌッツォ(1966年5月5日生)はイタリア系アメリカ人の父と日本人の母を持ちウィーン国立歌劇場でデビュー。NHK紅白歌合戦に出演したりNHK大河ドラマ「新撰組」のテーマを歌ったりもしていました。明るく伸びやかで魅きつける声はリリックテノール。テノールの声質はざっくり分けてリリックテノール、スピントテノール、ドラマチックテノール(ヘ…
【監督】河合勇人【出演】田中圭/中谷美紀/貫地谷しほり/工藤阿須加/松井愛莉/木下ほうか/長田成哉/関口まなと/米本学仁/国広富之/寺田農/片岡愛之助/嶋田久作/余貴美子/岸部一徳/【個人的評価】★★★☆☆ 【あらすじ】主人公 相馬日和は、少数野党の党首 凛子と結婚をし、10年目となる夫婦。日和は、鳥類学者をしていながらも、凛子が日本初の総理大臣となったことから、日和は史上初のファーストジェントルマンとなる。 総理の夫 河合勇人 ドラマ ・河合勇人監督は、相米慎二、堤幸彦、本広克行、黒木和雄、崔洋一などの監督の助監督として映画を学び、2008年『花影』で長編映画監督デビューをしています。テレビ…
【演目】ばらの騎士(Der Rosenkavalier) 全三幕〈ドイツ語上演/日本語&英語字幕付〉【予定時間】約4時間10分(第Ⅰ幕75分 休憩25分 第Ⅱ幕60分 休憩25分 第Ⅲ幕65分) 【鑑賞日時】2022.4.3.(日)14:00~ 【会場】NNTTオペラパレス【作曲】1909,1910間 リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss) 【初演】1911年1月26日 ドレスデン、宮廷歌劇場 【台本】フーゴー・フォン・ホーフマンスタール(ドイツ語) 【Introduction】主催者資料より<婚約のしるしは銀の薔薇>~煌めく音楽が綴る美しき恋と別れの物語~ウィーン上流社会…
夕べのうちに無事に仕事を片付け、今日は国立へ。普段より早く11時に集合し、ランチをテイクアウトしてまず谷保へ。ニャンドゥティのワークショップのメンバー4人がそろい、手早くランチを済ませてから、アルパの先生の車に展示用の荷物を積めるだけ積み込み、日野市の万願寺交流センターへ。 荷物を展示会場に運び込み、アルパの先生とニャンドゥティの先生は二度目の荷物を運びに再び谷保へ。その間、私ともうひとりで展示の準備を進める。トルソに衣装を着せたりするのは私にはハードルが高いので彼女に任せ、それ以外の私にもできそうなことをチマチマと。今回、展示するドイリーを作るお手伝いはしたものの、それ以外のパネルやハガキ等…
8:00起床。 地下鉄でKerntnenRingへ。オペラ座(おそらくウィーン国立歌劇場)の場所を確認後、ホーフブルク宮殿と美術史博物館でSisi(皇妃エリザベート)について学ぶ。華やかなイメージしかなかったのだけど、実際に見た感じはちょっと不気味でした。 歩いて議事堂→市庁舎→スーパーを周り、「ツム・ロイポルト(Zum Leupold)」でランチ。 www.leupold.at シュテファン大聖堂では南塔を登るとウィーンの街並が見れるということでトライしたけど、大変!!明日筋肉痛だ・・・。 階段で疲れ果てた後はバレエの舞台の時間までちょっと休憩。ホテルザッハーでザッハトルテを食べようと行って…
約3,000年の歴史を持つ北京には、数多くの歴史的遺物があります。今日の北京には、鳥の巣、中国国際貿易センターフェーズIII、CCTVビルなど、さまざまなタイプの多くの近代的な建造物を含む、いくつかの超高層ビルがあります。その豊かな文化的歴史と高度な近代化プロセスに加えて、北京には豊富な観光設備と理想的な観光環境があります。 Bookingcar.euは北京で最高のレンタカーのお得な情報を提供しており、最大80%の割引があります。料金はオンラインで比較でき、特別オファーを取得できます。 人力車がHutongsを通り抜ける胡同は北京の歴史的な路地または車線です。紫禁城は何百もの胡同に囲まれており…