Pubulius Vergilius Maro (70-19 B.C.) ウェルギリウス、ヴァージルの表記揺れ有。古代ローマ最大の詩人。主に『牧歌』、『農耕詩』、『アエネーイス』の3つの作品によって知られる。 ダンテ作「神曲」に登場させられ、迷える主人公ダンテ・アリギエーリの導師(マエストロ)として彼を地獄から煉獄へと導いた。
★この記事を読むと、紀元前29年から紀元前19年にかけて書かれた、古代ローマの最も重要な叙事詩の一つ『アエネーイス』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『アエネーイス - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ウェルギリウス - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(ar…
★この記事を読むと、古代ローマの詩人ウェルギリウスの最後の24時間を描いた「ヘルマン・ブロッホ」による文学作品『ウェルギリウスの死』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『ウェルギリウスの死 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ヘルマン・ブロッホ - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ウェルギリウス - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.sc…
「荒地」と「バナナフィッシュにうってつけの日」テーマの相似 ジェームズ・フレイザー「 金枝篇 きんしへん 」 ネミの森 司祭殺し 司祭殺しという円環 エジプト神話 オシリスの再生力 その他 アドニス アッティス 漁夫王 いさなとりのおう まとめ ウェルギリウス「アエネアス」 シビラとカロン ≒ シビルとシャロン? まとめというか愚痴
メサイアが1743年にロンドンにて最初に演奏された際に、聴衆の手元にあった歌詞冊子(ワードブック)の表紙に書かれていたウェルギリウス『牧歌』第4歌は、紀元前40年頃に創作されたと思われるもので、キリストの出現を予言した歌とみなされた、牧歌としては特異な作品だそうである1)。 ジェネンズがこの牧歌の冒頭の句を、ワードブックの表紙にあえて記載した意図は、ワードブックに続けて書かれた聖句(テモテへの第一の手紙第3章16節、コロサイ人への手紙第2章3節)に表れていると思われる。ジェネンズがメサイアのために選択した聖句は、牧歌に続けて書かれたこの聖句を具体的に示したものと言える。 次は第1部の聖句につい…
Works (Loeb Classical Library)作者:VirgilLOEBAmazon Pan etiam, Arcadia mecum si iudice certet, Pan etiam Arcadia dicat se iudice victum. 牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)作者:ウェルギリウス京都大学学術出版会Amazon アルカディアが審判になり、パーンが私と競うとしても、 アルカディアが審判でも、そのパーンさえ、自分の負けだと言うだろう。 ウェルギリウス『牧歌』第4歌の終わり付近、58行と59行である。 同じ言葉がこれほど繰り返されるのも珍しいので、書き抜いてみた…
アエネーイス (西洋古典叢書)作者:ウェルギリウス京都大学学術出版会Amazon できる限り原文の一行に日本語の一行を対応させた訳である。通読には向かないかもしれないが、原典と比較する際には大いに役立つだろう。 第8巻のアエネーアースのセリフを見本として挙げておく。 「ご覧のわれらはトロイア生まれの者、この武器はラティウム軍に敵対する。 かの者どもが傲岸な戦争を仕掛けて、われわれを追放したのだ。 エウアンドルス王を探している。こう伝えて欲しいのだ。ダルダヌスの 血統の選り抜きの指揮官らがやって来て、同盟軍を求めている、と」。 比較のため、先に紹介した杉本正俊訳を全部書き抜く。けっこう脚色してい…
アエネーイス作者:ウェルギリウス新評論Amazon 散文で訳された『アエネーイス』である。一番リーダブルであると言われているようだ。 先日泉井久之助の訳を読み終えたばかりなので、本文には目を通していない。ぱっと開いたところを見るかぎり、なるほど読みやすそうである。ただ、セリフが古臭い時代劇みたいで、好みは分かれるだろう。 ご覧のわれらはトローヤの一族でござる。目下ラティーニー人たちと抗争の槍を構えております。われら、かの者たちから、恐れ入りたる弓矢の馳走に与り、ほとほと途方に暮れておりまする。(p.230, 巻8) これは主人公アエネーアースの言葉である。 今回は解説だけ読んでみた。 杉本以前…
世界古典文学全集〈第21巻〉ウェルギリウス,ルクレティウス (1965年)Amazon ウェルギリウスの『アエネーイス』とルクレティウスの『事物の本性について』の二つの大叙事詩を収める。 後者の方を先に読んで記事にもしているので、ここでは『アエネーイス』についてだけ書いておく。 『アエネーイス』の主人公はアエネーアース。トロイア戦争で敗北したトロイア方の英雄である。陥落する都を脱出し、海を渡ってイタリアの地に辿りつき、ローマ建国の祖となった。 彼がトロイアから連れてきた子どもの名はユールスという。ユリウス家はここから出たと信じられていた。したがって、アエネーアースはカエサルやアウグストゥスの祖…
ウェルギリウス『牧歌』第3歌84-89行。Works (Loeb Classical Library)作者:VirgilLOEBAmazon Damoetas Pollio amat nostram, quamvis est rustica, Musam : Pierides, vitulam lectori pascite vestro. Menalcas Pollio et ipse facit nova carmina : pascite taurum, iam cornu petat et pedibus qui spargat harenam. Damoetas Qui te, Po…
モンテーニュ全集〈1〉モンテーニュ随想録 (1982年)Amazon また関根秀雄訳を初めから。 モンテーニュは引用が多い。関根訳はそれが誰の言葉かくらいは示してくれるが、どの作品のどこから採られたものだとか、その著者の生没年だとかに関しては、ほとんど何も教えてくれない。その代わり、思想的な注や解説は豊富である。 それが便利で、少なくとももう一遍、関根訳を通読してみようと思うのである。 『エセー』は3巻からなる。この第1分冊に収められているのは、第1巻の第1章から第23章まで。 第3巻を読めばほとんど『エセー』を読んだことになるとは言われるが、初期の文章もけっこう面白い。関根の言うように、モン…
展覧会『神田梓「それは広く、肉体を持たずに」』を鑑賞しての備忘録フリュウ・ギャラリーにて、2024年3月29日~4月3日。 人形や種々のオブジェのある室内や戸外を描いた絵画で構成される、神田梓の個展。 《私のパストラル》(1167mm×910mm)は、画面上部左右がカットされた六角形の画面に、生垣に囲われた狭い草地に螺旋階段が設えられ、その脇に袖口がプリーツのクリーム色のシャツと黒いベストを着用した首のない人形と羊の置物が置かれてた光景を描いたもの。画題「パストラル」から羊飼いを描いた田園画(pastoral)と知られる。パストラル(pastoral)は、ギリシャ語で牛飼いを意味する"βουκ…
前回 yuifall.hatenablog.comの続きです。感想ってほどでもない駄文ですけど…。後半は煉獄篇と天国篇にごくさらっと触れてます。
「運命は勇気ある者を助ける」 ウェルギリウス「アエネーイス」 何とか請け負った確定申告を全て期限内に申告することができましたが、とてつもなく大きな代償をこれから払わなければなりません。 今週の退勤時間3/11(月)25時33分退勤 7時半出勤昼休憩なし 約18時間労働3/12(火)23時46分退勤 8時出勤昼休憩10分 約15時間半労働3/13(水)25時25分退勤 8時出勤昼休憩なし 約17時間半労働3/14(木)23時07分退勤 8時出勤昼休憩10分 約15時間労働3/15(火)23時31分退勤 7時半出勤昼休憩なし 約16時間労働 5日間の労働時間約82時間 1日平均約16.4時間労働私…
不定期読書感想文なんですが、なんか記事溜まってきてしまったので土曜日に連続して出します。 以前 読書日記 2024年2月7-13日 で「後日出すかもしれないし出さないかもしれない」と書いてたダンテ『神曲』の感想です。感想文と言うほどでもない駄文なので迷ったのですが、そもそも最初から別に高尚なブログでもなんでもないんで駄文のままだらだら載せたいと思います。長いので2回に分けます。
ローマは紀元前1000年頃にエトルリア人たちが王国を建てて以来、西ローマ帝国の滅亡までの約1400年間、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)も含めると2000年以上の長い歴史を持ち、それ故に様々な文化も生まれた。彼らの豊かな生活は古代ギリシャの哲学者セネカが「ローマ人は食べるために吐き、吐くために食べる」と形容したことからもうかがえるだろう。 →ローマはギリシャを支配下に入れ、その後ギリシャ文化を地中海全域に広めた。ローマ人たちはギリシャから得た知識を存分に活かし、応用していった。また、中世キリスト教世界で司祭らの公用語とされたラテン語もローマ人がもともと使っていたものである。 →ローマの土木、建築技…
行きたくない、寒い。 やはりダーリンと一緒ですな。 花のお茶会 ホワイトデー バレンタインデーのお返しです。 私の飴ちゃんで犬系男子にさせてやる。 お風呂入って少し寝ます。 追記 やはり自治体、春から面倒くさくなります。 まぁいいや‥、今月の面倒な自治体の用事はほぼ終わったし、明日は皮膚科に行くので多少面倒ですが、明後日はルリ達のお誕生日です‥!! プレゼントオープンするの楽しみだなぁ。(中身を知っているから楽しみ) バネっちへの冒険ソング作ってたんですが、何か曲が二つある感じに‥。 二つに分けるか、B’zのCallingみたいになるかのどちらかです。もしかしたら良い感じに混ざるかも‥。 時間…
今回の記事では地縛デッキについて紹介します。まだ未実装なカードもあるため、現時点で組める中で面白そうなデッキを模索しています。 決して完成度が高い訳ではないのでよろしくお願いいたします。 デッキレシピ 採用カード モンスターカード 地縛囚人グランド・キーパー 地縛囚人ライン・ウォーカー 地縛囚人ストーンスィーパー 魔法・罠カード 超越癒合 異界共鳴ーシンクロ・フュージョン 地縛地上絵 地縛牢 地縛融合 EXカード 地縛戒隷ジオグレムリーナ 地縛戒隷ジオクラーケン 地縛戒隷ジオグラシャ=ラボラス 彼岸の詩人ウェルギリウス 地縛戒隷ジオグレムリン 地縛戒隷ジオグリフォン 実際の展開方法 初動展開 …
映画「失楽園」の血液がワインでできている女 (Wikipediaより引用 ①) コーキュートス、またはコキュートス(希: Κωκυτός, Kokytos, 羅: Cocytus)とは: ギリシア神話の冥府に流れる川である。 その名は「嘆きの川」を意味し、同じく地下の冥府を流れるアケローンに注ぎ込む。 冥府は5つの川で取り囲まれており、おそらく一番有名なのがステュクス。 Styx「烈風」 wikipedia ② 他にプレゲトーン、レーテー、アケローン、そしてコーキュートスがある。 ・文学コーキュートスは冥府にある他の川と共に、古典文学によく登場する題材である。 ホメーロス、アイスキュロス、ウェ…
青梅市立美術館の「アートビューイング西多摩2023」展での、全体の意図と3点のタブローについては、前回の投稿で述べた。 展示した小ペン画は24点。一応多少の見やすさとバリエーションを考慮したが、そのせいか後に確認して見たら、19点はすでにギャラリーやFBで発表済みだった。今回はFBでも未発表の5点を中心に紹介。 小ペン画は、そのサイズの小ささや、技法的な制約などから「大きな物語」を語るには適さないが、小さな個別性(今回の場合は個々の現実現象と社会性との関連や、民俗学や宗教性などといった個別の関連領域)と対応するには向いている。それらをある程度以上の数量で展示することで見えてくるものもあるだろう…
1年前に「国立新美術館」で開催された愛の企画展 *当ブログではアフィリエイト広告を利用しています* ごきげんよう!erizaです(^^♪ バレンタイン、ホワイトデーの季節ということで(いえ、ただ単に忘れていたのです汗)、1年前に開催された【ルーヴル美術館展 愛を描く】の企画展を振り返ってみようと思います。 国立新美術館は 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結) アクセスが良いから、とても便利!雨の日でも余裕ですね。 テーマごとの4章に分かれていて、最後の章のみ撮影OKでした。 撮影OKな作品たちがこちら☟ アンヌ= ルイ・ジロデ=トリオゾン「エンデュミオンの眠り」 …
【労働】 小さな成功を積み重ねる。大きな失敗をしない。これだけの素朴な毎日。そういう一日があればいいなと思ったのですが、たまたま今日だった。だが俺はこの職場に対する信頼が絶望的なまでに稀薄なので明日がどうなるか全く分からない。 【ニュース】 トランプ氏「私は誇り高い反体制派だ」 ナワリヌイ氏の境遇を意識か [アメリカ大統領選挙2024]:朝日新聞デジタル 二度の世界大戦で思う存分殺し合った上で、それでも何故人間は生き続けなければならないのかということを考えてきた積み重ねを無に帰すほど零落した世界にふさわしい大統領かもしれませんね。シェイクスピアは薔薇戦争というカオスに「絢爛たる悲惨」を見たわけ…
アストロラーベ 光り輝く中世科学の結実 表紙 アストロラーベ 光り輝く中世科学の結実 セブ・フォーク 著 松浦俊輔 訳 柏書房 発行 2023年4月6日第1刷発行 中世のイングランドの修道士の一生を通して、観測や計算用の器具を中心に、中世の科学の成果を丹念に追っている、大変興味深い本です。 序章 謎の稿本 現実の中世は、科学的関心と探求による「光の時代」だった。 英語のscienceの元になった中世のラテン語scientiaは、一般的な意味での知識とか学問、あるいは思考の方法といった意味にもなりえた。あるいは数学や神学も含め、組織された知識の部門なら何でも指すことができた。 『カンタベリー物語…
1. 私は君に、沢山の古の教えを伝えることができる、 もし君が逃げることなく、そんな些細な教えでも学ぶことを恥じと思わなければ*1。 しかし君は逃げることも、細かな議論に後ずさりすることもありません。というのも、君の優れた精神は、そのような重要な問題を、大雑把にぞんざいに扱うことはあり得ないでしょうから。僕も認めているように、君はあらゆることを進歩に結び付けて考えることをよしとしており、不満を抱くとすれば、緻密なだけで何の益にもならなかった場合だけです。そして今回においても、僕はそうならないように*2努めるつもりです。われわれが問うのは、善は感覚によって把握されるのか、それとも理性によって把握…