Warren Oates 映画俳優
テレビシリーズ『ライフルマン』で知り合ったサム・ペキンパー作品の常連。卑劣な悪役などでも知られ、主に脇役を務めた場合が多いが、『デリンジャー』『ガルシアの首』などの数少ない主役でも、一世一代の名演技を見せてくれた。『ブルーサンダー』撮影終了後に、心臓発作で死去。同作はオーツに捧げられている。
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ガルシアの首」(1974)です。 映画は、メキシコの大富豪エル・イエフェは自分の娘を孕ませて逃げたガルシアを殺して首を持って来い、賞金は100万ドルだと配下の者たちに命令した。男達はガルシアを探し出すために色々な処を探し始めた。バーのしがないピアノ弾きベニー(ウォーレン・オーツ)は同棲している恋人エリータ(イセラ・ヴェガ)に尋ねると、ガルシアは昔の恋人、少し前交通事故で死亡したと答える。これはチャンスと思い、ベニーは嫌がるエリータと共に彼の故郷へ向かい、墓から首を盗もうとするが何者かにシャベルでぶん殴られる。気が…
「浮気相手を連れ帰ってきたようなもんよ」 原題は「THE HIRED HAND」(使用人) ピーター・フォンダの初監督作品 芸術的で叙情性あふれる美しい撮影 オーバーラップやスローモーションの使いかたのセンスの良さ このような映像美と雰囲気で見せる映画は 途中で睡魔に襲われる場合もありますが(笑) 90分とコンパクトにまとめているので最後までダレない 溜息カメラはヴィルモス・ジグモンド テーマはアメリカン・ニューシネマあるある「男の友情」 現実的な女性と違い、相手に深入りしない 「適度な距離感」が心地いいのでしょう ウォーレン・オーツの繊細な演技にグッとくる そこにフォンダが「開拓地に生きる女…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ワイルドバンチ」(1969)です。 サム・ペキンパー監督の渾身の力作、西部劇ですが普通の西部劇ではなく、ラストのアクションシーンは西部劇を超えて、戦争映画の様な作品です。そういう意味では新しいスタイルの西部劇と言って良いでしょう。人によってはその流血シーンを嫌う方もあるかと思いますが、以後のアクション映画は殆ど全てがこの作品の影響を受けていると言っても良いでしょう。 前作「ダンディー少佐」(1965)でもリアリズム重視の西部劇でしたが、この作品はさらに推し進めて、弾丸が着弾し血飛沫が飛び、人が倒れる。それをスロモ…
録画していた『ダンディ少佐』(1964年/監督:サム・ペキンパー)を再見。11~12年前にも観ているんですが、新発見はなく、その時と同じ感想。 南北戦争も終りに近い頃、チャリバ(マイケル・ベイト)に率いられたアパッチ集団が騎兵隊と牧場を襲って皆殺しにし、砦の司令官ダンディ少佐(チャールトン・ヘストン)はアパッチ討伐を決意します。しかし、討伐に必要な兵数が足らず、南軍の捕虜や無法者を加えるんですな。捕虜となっている南軍の指揮官タイリーン(リチャード・ハリス)はダンディとは士官学校での級友でしたが、今は敵対する間柄。だけど、赦免を条件に協力することを約束します。タイリーンの部下に、ベン・ジョンソン…
「鉄板映画:人気スター映画のブログ」西部時代、賞金首たちがアメリカ軍の武器を奪って大金を得ようとする映画。追われる男たちの「滅びの美学」に注目です。 1.ストーリーなぜか鉄道を嫌悪する賞金首たちが鉄道管理事務所を襲って、逆に追われる。 2.キャストウィリアム・ホールデン(賞金首)アーネスト・ボーグナイン(賞金首)ウォーレン・オーツ(賞金首)ベン・ジョンソン(賞金首)ロバート・ライアン(追跡者) 3.注目のシーン①主役賞金首の男たち。パイク(ウィリアム・ホールデン)、ダッチ(アーネスト・ボーグナイン)、ゴーチ兄弟(ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン)、メキシコ人のエンジェル(ジェイミー・サンチ…
「鉄板映画:人気スター映画のブログ」南部の町でビジネスマンが殺され、偶然町にいた北部の黒人刑事が事件捜査に協力する映画。人種差別、人間関係、事件の真相に注目です。 1.ストーリー南部の町で起こった殺人事件の捜査に北部の黒人刑事が協力することになったが・・・。 2.キャストシドニー・ポワチエ(刑事)ロッド・スタイガー(警察署長)ウォーレン・オーツ(巡査)リー・グラント(未亡人)ラリー・ゲイツ(町の有力者) 3.注目のシーン①主役南部のある町が舞台(具体的な地名は出てきません)。そこは白人が中心の町で、黒人は町の有力者エンディコット(ラリー・ゲイツ)が営む綿花農場で働いている。その町で工場を建設す…
巷に「見た目が一番」という名言があるが、半世紀を経た今でも、シドニー・ポアチエ 以上の適役はいないだろう。署長のロッド・スタイガーもいい。<が>かな?狂言回し役の巡査サム・ウォーレン・オーツが<ダンディ少佐>で、全く違う役どころを達者に演じていて、驚いた。
2019/12/27 の Facebook 投稿に手を加えたものです。 シネマヴェーラでマックス・ノセック『犯罪王ディリンジャー』ジョセフ・H・ルイス『私の名前はジュリア・ロス』と、奇しくも同じ1945年に作られた言葉の本来の意味での「B級映画」を、二本立てのように続けて観る。いやあ、面白かった、充実した! しかも合わせて2時間20分程度だぜ。 『犯罪王ディリンジャー』はタイトル通り、1930年代に悪名を轟かせた実在のギャング、ジョン・ディリンジャーが小悪党から大悪党になり、死に至るまでをテキパキと見せる。 まず最初にキング・ブラザーズ制作と出るだけで「おお、あのヤクザなおっさんの会社か」と嬉…
No.3107【今日の映画】強烈な暴力映画「ガルシアの首」 久しぶりにおれの好きなサム・ペキンパー監督の暴力映画をご紹介したいと思う。1974年のアメリカ映画「ガルシアの首」だ。この映画はペキンパーが絶好調期の作品で、この頃の「ワイルドバンチ」や「ゲッタウェイ」「わらの犬」は観るたびにゾクゾクする。 メキシコの大地主の娘が妊娠した。大地主は娘の口からアルフレッド・ガルシア、という名前を聞き出す。彼は自分の娘を孕ませたガルシアを捕らえた者に、その生死に関わらず100万ドルの賞金を与えると宣言する。しがないピアノ弾きのベニーはどん底の暮らしから抜け出すため、情婦のエリータと共に、既に事故で死んでし…
「ゴーストバスターズ」(1984)のメンバーが、その3年前に作った軍隊コメディ「パラダイス・アーミー」(1981製作/1982日本公開)。 初公開時に劇場(柳ヶ瀬の自由劇場?)で見たんだけど、全く記憶がない一本です。 ちなみに同時上映は当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったニール・サイモン脚本の「泣かないで」(1981)というハートフルコメディ。 こっちも記憶がありません。 「パラダイス・アーミー」は期待値は高かったけど、満足度は低かったなー、という、うっすらとした感想だけが思い出されます。 主演のビル・マーレイのアメリカでの人気を知らなかった僕は、当時人気絶頂だったジョン・ベルーシのコピーにしか見えま…
★★★☆☆ あらすじ 南北戦争中のアメリカ。アパッチ族に味方の中隊が全滅させられたことを知った北軍のダンディー少佐は、志願兵を募って討伐に向かう。 www.youtube.com 感想 冒頭でアパッチ族による残虐な皆殺しの現場が映し出される。苛烈なスタートだったので、主人公率いる部隊とアパッチ族との血で血を洗うような激しい戦いが繰り広げられるのかと思ったが、全然そんなことはなくて拍子抜けしてしまった。何度か戦闘シーンはあるが、メインは主人公率いる部隊の行軍の様子だった。 主人公であるダンディー少佐は、閑職に追いやられて捕虜収容所の所長を務めている。功を焦る彼が独断で討伐を決めたため、率いる部隊…
ペキンパーが唯一自分の撮りたいように撮れた作品だったという「ガルシアの首」、未見だったのを初鑑賞。 ガルシアの首 [Blu-ray] ウォーレン・オーツ Amazon 「ワイルドバンチ」のような格好よさは全くなく、ダメ男が一貫してダメなままで描かれているのがとても誠実で、その誠実さがグサグサ突き刺さってくるような作品でした。 若い妊婦が水辺で涼んでいる静かで美しい景色。 しかし娘は男たちに連れ去られ権力者である父親の下へ… メキシコの大地主エル・ヘフェは自分の愛娘を妊娠させた男・ガルシアに激昂し、その首に100万ドルの賞金を懸けました。 冒頭は西部劇のような昔の時代の雰囲気なのに、次の場面では…
録画保存していた『昼下りの決斗』(1962年/監督:サム・ペキンパー)を再見。 かつての名保安官スティーブ(ジョエル・マクリー)が、昔の相棒だったギル(ランドルフ・スコット)と若造のヘック(ロン・スター)を助手にしてシェラ山中の鉱山から採掘された金を運ぶことになります。鉱山に行く途中で、恋人ビリー・ハモンド(ジェームズ・ドルーリー)との結婚のために厳格な父(R・G・アームストロング)に反抗して家を出てきたエルザ(マリエット・ハートレイ)が同行。道中でヘックはエルザに惹かれ、エルザもヘックを好きになります。ビリーはエルザを兄弟共有の女にしようとしており、ヘックが助け出したことからスティーブたちは…
録画したままだった『夜の大捜査線』(1967年/監督:ノーマン・ジェイソン)を再見。アメリカ探偵作家クラブ賞の新人賞を受けたジョン・ポールの『夜の熱気の中で』(原題)の映画化。 ミシシッピーの田舎町の、うだるような暑さの夜。パトロール中の警官サム(ウォーレン・オーツ)が工場建設を計画していた実業家コルバートの死体を発見。連絡を受けた警察署長ギレスビー(ロッド・スタイガー)が殺人事件として捜査を開始。サムが駅で列車を待っていた黒人を連行してきます。その黒人はバージル・ティブス(シドニー・ポワチエ)というフィラデルフィア警察殺人課の敏腕刑事。ギレスビーが身許確認を行ったところ、フィラデルフィア警察…
www.twellv.co.jp1960年の『荒野の七人』から6年越しの続編となった作品。監督はジョン・スタージェスから、後に『戦う幌馬車』(1967)を監督するバート・ケネディに交代。 19世紀末のメキシコを舞台に、かつて救ったチコがロルカ率いる悪党一味に襲われたことから、ガンマンのクリスが仲間を集め、戦いに挑む姿が描かれます。 続編という立ち位置ではあるものの、主演のユル・ブリナー以外はキャラを一新しているというのが特徴的。個性的な面々が活躍する展開を見ることができます。主人公クリスと悪役のロルカの間にある因縁にも注目です。 そんな、七人のガンマンたちが活躍を見せるラストの大立ち回りは見ご…
[社会]政治家女子48党わずか1カ月で空中分解 大津党首は除名処分も認めず、新党首に立花氏復帰 人の税金でくだらない茶番劇をやるな! 4月8日のBS映画🎥 18時45分~ 続・男はつらいよ('69) ≪BSテレ東≫ 【監督】山田洋次 【出演】渥美清、ミヤコ蝶々、佐藤オリエ 19時~ 水戸黄門('78) ≪BS日テレ≫ 【監督】山内鉄也 【出演】東野英治郎、里見浩太朗、大和田伸也 19時~ 続・荒野の七人('66 米) ≪BS12≫ 【監督】バート・ケネディ 【出演】ユル・ブリンナー、ロバート・フラー、ウォーレン・オーツ 19時45分~ 人生の特等席('12 米) ≪WOWOWプライム≫ 【監督…