Udo Kier 俳優
10歳の時に南フランスに移住。英語を学ぶためにイギリスにいた時にマイケル・サーン監督と知り合い、66年に短編に出演。やがてヨーロッパ各国で映画出演を重ねた。その後「残酷!女刑罰史」、「悪魔のはらわた」、「処女の生血」といったモンド系ホラーで異彩を放ち、広く知られるように。80年代は低迷したが、90年からは再び脚光を浴びるようになり、大作、話題作にも続いて出演を重ねている。 (allcinemaより)
チェコ・スロバキア・ウクライナ合作映画で第76回ヴェネツィア国際映画祭におちてユニセフ賞を受賞した作品「異端の鳥」。 上映時間が3時間ということで、なかなかハードルが高い作品ですが、、まぎれもない傑作です。 ホロコーストから逃げてきたユダヤ系の少年が、様々な差別や迫害にあらがいながら強く生き抜いていく姿を描いた作品で、暴力描写がすさまじいというほどではないですが、すごーくリアルです。 少年が過酷な現実をサバイブする映画といえば、昨年公開された「存在のない子供たち」という作品もすごかったですが、この「異端の鳥」は少年がユダヤ人であるため、捕まったら死に直結するという恐怖も待ち受けているので、さら…
私は、本作を何の予備知識も持たずに観たので、冒頭の宇宙空間を映したショットから、ブラジル産の侵略SFか何かなのかな、と予想したのだが、全然そんな映画ではなかった…農場に住む家族が皆殺しにされているのが発見され、その後に空飛ぶ円盤が登場するくだりは、まさに侵略SF映画でお馴染みの展開である。しかし、その円盤が偵察用のドローンだと分かり、ドローンの持ち主達がブラジル北東部の寒村バクラウを殲滅しようと武装しているのを知るに及んで、じゃあこの映画は『猟奇島』みたいな、人間狩りをテーマにしたホラー映画なのかな、と考えていると、また終盤にあっと驚く展開が待ち受けていて、映画が終わってみると自分は一体何を見…
ぷらすです。 今回ご紹介するのはAmazonvideoでレンタルして観た『ブルータル・ジャスティス』ですよー!劇場長編デビュー作の「トマホーク ガンマンvs食人族」で映画ファンの度肝を抜いた、“暴力の伝道師“こと、みんな大好きS・クレイグ・ザラー監督の最新作です!! 画像出展元URL:http://eiga.com 概要 『ブラッド・ファーザー』などのメル・ギブソン主演の刑事アクション。闇取引の金を奪う計画を立てた刑事コンビが、思いも寄らない事態に陥っていく。『人生、サイコー!』などのヴィンス・ヴォーン、『ハリエット』などのトリー・キトルズ、『マッド・ウォーリアーズ 頂上決戦』などのマイケル・…
渋谷シアター・イメージフォーラムにて映画『バクラウ 地図から消された村』を観てきました。1本前の『ブルータル・ジャスティス(2018)』と同じくこちらも「アトロク」ことTBSラジオ「アフター6ジャンクション」内で特に最近話題の作品。アトロクがなかったらこんなブラジル映画観てないよな〜〜としみじみ思いながらの鑑賞でした。カルチャーキュレーションありがたや。 さてパッと聞きマイナーな本作、じつは映画界的にもしっかり話題の作品で、『パラサイト 半地下の家族(2019)』がパルム・ドールを獲った「第72回カンヌ国際映画祭」にて審査員賞を受賞しております(『レ・ミゼラブル(2019)』と同時受賞。先日観…
ブラジルからの変わった映画です。ジャンル的な要素がありつつもどのジャンル映画にも綺麗に収まらないタイプの映画が好きならお勧めです。 www.youtube.com 監督:クレベール・メンドンサ・フィリオ、ジュリアノ・ドネルス 脚本:クレベール・メンドンサ・フィリオ、ジュリアノ・ドネルス 出演:ソニア・ブラガ、ウド・キア あらすじ:ブラジルの田舎の小村バクラウが地図から消えてしまう。さらに空飛ぶ円盤が目撃され、そして残酷に殺された死体が発見される… 感想:正直に言いますけど、これは勘違いで観に行った作品でした。上のあらすじで書いたような事だけを聴いて、勝手にSFかSF的な寓話なんだろうと考えたわ…
旅の宿で 昨年は「パラサイト」も「新聞記者」も、これは駄作だと思ったものが、どちらも日米のアカデミー賞に輝いた。賞に輝いて、その後、まったく顧みられない作品があるが、2つはきっとその種の映画となることだろう(多分に負け惜しみっぽいが)。前者は富者と貧者のあいだの恨みや葛藤が描かれていない。韓国の貧富の格差ってこんなに生ぬるいものなのか。ラストに至るための絵解きがしつこく施されていて、ポン・ジュノの衰えさえ感じる。後者は、日本の黒い霧を追うのに、日本語がたどたどしい韓国女優を起用する。それに見合った必然のストーリーが展開されるわけでもない。ハリウッドの政治告発ものは、見させる工夫が一杯である。そ…
早いもので、いろいろあった2020年も終わりですね。 例によって例のごとく、弱小ブロガーのわたくしめも皆さまにならって年間ベストテンなんてものを発表したりなんかしちゃったりしようと思いますよ! これまでの年間ベストはこちら。 今年はコロナもあってほとんど映画館には行けていないのですが、レンタルや配信のほか、オンライン上映等文明の力を駆使して新作映画は154本鑑賞しました(珍しいことに、今年は全部数えたよ!)。 とは言えスルーしている話題作や有名作も多数でして、こんな最弱ブログの年間ベストなんてなんのネタにもならないと思いますが、自分自身の映画鑑賞記録の総括として、発表させていただきますよ! よ…
バクラウ 地図から消された村 65点2020年12月13日 シネマート心斎橋にて鑑賞出演:バルバラ・コーレン ソニア・ブラガ ウド・キア監督:クレベール・メンドンサ・フィリオ ジュリアノ・ドネルス カンヌで『 パラサイト 半地下の家族 』とカンヌで各種の賞を争った作品。なるほど、寓話的であり社会批判であり、エンタメでもある。ただし、物語のトーンとペーシングに難があるか。 あらすじ 祖母が亡くなったことからテレサ(バルバラ・コーレン)は故郷の村、バクラウに戻ってきた。しかし、その後、不可解な事象が発生する。村がインターネットから消え、給水車のタンクには発砲されて穴が開いていた。また、村はずれの牧…
どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。 今回扱うのはカンヌで評価されたブラジル映画。「パラサイト」「レ・ミゼラブル」とこれが同居しているなんて、芳醇すぎるな、この年のカンヌ。 という訳で見事に年間ベストランキングに異常発生の大ヒット作の感想をどうぞ。 これいい顔してるジャケットだな…。 WATCHA4.5点 Filmarks4.6点 (以下ネタバレ有)
「バクラウ 地図から消された村」を観た。 第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したブラジル産スリラー。監督はブラジルの新鋭と言われる、長編3作目のクレベール・メンドンサ・フィリオ。まったくキャストを知らずに鑑賞していたら、ラース・フォン・トリアー監督作の常連であるウド・キアが出演していて驚いた。都内では今のところ一館のみの上映という事でかなり限定的な公開ではあるが、ネット上でもかなり高評価だし、シッチェス・カタロニア国際映画祭でも監督賞を含む3冠獲得、映画誌「カイエ・デュ・シネマ」でも2019年ベスト10で外国映画部門第4位と話題作であった為、鑑賞してきた。今回もネタバレありで感想を書きた…
本日ご紹介の映画は、アメリカで実際に起きた将来有望な優秀な大学生4人組が起こした強盗事件を本人たちの語りを交えながら描いた実話に基づく映画です。 *:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:***:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*: *見たい映画がここにある* *:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,…
映画『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』では、オビが地球の空洞を探そうとしますが、現実の世界でも実在していると言われているので詳しく紹介しましょう。
映画『アイアン・スカイ』では、ナチスドイツの生き残りのアドラーとリヒターは愛し合っていましたが、なぜかリヒターがアドラーを裏切ってしまうので詳しく解説しましょう。
tarafuku10.hatenablog.com Tenet (2020 年、アメリカ/イギリス) 邦題: TENET テネット 9/7 at Light House Cinema 監督: Christopher Nolan 出演: John David Washington, Robert Pattinson, Elizabeth Debicki, Dimple Kapadia, Michael Caine, Kenneth Branagh クリストファー・ノーラン監督の新作。『インセプション』、『インターステラ―』に続く、わけわからん系のSFアクション映画。エントロピーを反転させる、もう…
第390回 悪魔のはらわた 平成七年七月(1995)六本木 俳優座劇場 3Dの映画は昔からあった。私が子供の頃、片目が青、片目が赤のセルロイドの眼鏡で見た記憶がある。 新宿高島屋のオープンに合わせてタイムズスクエア内に登場した東京アイマックスシアターは壁一面の巨大スクリーンで、偏光眼鏡による本格的な3D映画館だったが、一九九六年という時期、まだ3D作品は製作数が少なくて短編しか上映できず、結局は閉館となる。 私が3D『悪魔のはらわた』を観たのはアイマックスができる前年の一九九五年、劇場は六本木の俳優座だった。一応は偏光眼鏡での鑑賞であったが、設備も不充分だったのか、二時間近くあの眼鏡をかけ続け…
★★★☆☆ あらすじ 恋人が中国に駐在することになり、ドイツに一人残った大衆食堂のオーナー。ドイツ映画。 感想 厨房にも立っていた食堂オーナーである主人公が、ある日腰を痛めたことから店が回らなくなってしまう。そこに店の買収を目論む不動産屋の保健所への密告や、税金滞納による差し押さえなどのトラブルに立て続けに見舞われ、存続の窮地に陥ってしまった大衆食堂。 そんな大衆食堂にクセの強いメンバーが集まって店を再建していく話。ではあるのだが、そんなにそこはメインではない感じ。店がヤバいから何とかしなければといった焦燥感や、こうすればいいんじゃないかみたいな試行錯誤も描かれず、ただ状況に流されていたら繁盛…