分類:魚類 スズキ目 ウミタナゴ科
学名:Ditrema temmincki temmincki
体長:15cm〜30cm
分布:北海道中部以南の日本各地の沿岸に生息
生息環境:防波堤付近・漁船や桟橋等の隠れられる箇所
ウミタナゴとは、川に生息しているタナゴと体型が似ている所からこの名が付けられた。冬の防波堤釣りとして広く愛されている。餌はアオイソメやオキアミで釣れるが、餌を吸って食べるのであわせを遅く(オソアワセ)する必要があるが、この他には難しい道具・釣技は要らない。身は淡白で白身だが小骨が多い。主に塩焼きがポピュラーだが、素揚げや煮物・なめろう等の料理がある。また大きいモノでは刺身にされることもある。
従来、ウミタナゴはウミタナゴ科1種のみとされて来たが、2007年に亜種として青みがかかったマタナゴ(Ditrema temminkii pacificum)と、別種の赤みがかっているアカタナゴ (Ditrema jordani)となっている。
ウミタナゴは、胎生で増えることから、安産のおまじないとして食べる地方があるが、島根地方ではウミタナゴが子供を生む様子から、逆子が生まれてくるのを連想させるので妊婦にとっては、縁起が悪い魚と言われている。