封切り三日目。 席数244の【CINE7】の入りは六割ほど。 我が国於いても、「命の値段」の算定は日々行われており、裁判であれば、損害賠償金として示されるし、保険でもそれは同様。 もっとも金額は法律で規定されているわけではなく、年齢や年収等を勘案し都度算定され、保険会社等であれば、独自の算出式は当然持っているのだろう。 とは言え、短い期間で、七千人もの犠牲者とその遺族に補償金を分配するのは極めて稀ではないか、ましてやそれが「9.11」によりもたらされたなら、猶更の困難が伴うのは容易に想定でき。 もっとも、この基金が創設された経緯は相当に胡散臭い。訴訟に持ち込まれれば長年に渡って経済活動が停滞し…