Alien³
無事に惑星アチェロンから脱出して地球への帰途に着いたリプリー、ヒックス、ニュートの3人だったが、宇宙船スラコ号にはエイリアンが卵を産んでいた。3人が冷凍睡眠中に宇宙船から脱出した救命艇は、刑務所惑星フィオリーナ161に不時着し、リプリー以外の2人は無残な死を遂げてしまう。悲しみに暮れながらも事故原因を究明しようとするリプリー。だがエイリアンは囚人の飼い犬に寄生し、新たな変異を遂げてしまう。謎の怪死事件が起こる刑務所内で、リプリーはエイリアンの存在を確信する。
MTVやテレビCM界で活躍していたデビッド・フィンチャーを起用した第3作は、その絶望的な展開が公開当時に賛否両論を巻き起こした(前作で苦労を共にした仲間が冒頭であっさり殺されてしまったので、前作の監督・脚本家のジェームズ・キャメロンは激怒した)。加えて製作中の度重なる脚本の変更や監督交代(フィンチャーは代打だった)によって、映画の出来上がりも混乱を感じさせるものとなっている。フィンチャーは本作のトラブルに嫌気が差してMTVやCMの監督に復帰し、映画作品は1995年の『セブン』まで待つこととなる。
尚、2003年には145分版がDVDリリースされた。