かつて北海道に生息していた絶滅種のオオカミ。
大きさはシェパード犬ほどで、褐色の毛色だったとされている。アイヌの人々とは共存していたが、明治以降、入植者により毛皮や肉目的で獲物のエゾシカが取りつくされ、入植者のつれてきた牛馬などの家畜を襲って害獣とされ、懸賞金まで懸けられた徹底的な駆除により数が激減し、これに1879年の大雪による大量死が重なった結果、1900年ごろに絶滅したと見られる。
ユーラシア大陸に棲んでいるハイイロオオカミの亜種だとされる。
旭山動物園の「もぐもぐタイム」でエゾシカについて、飼育員さんのガイドがとても上手でおもしろかったので、学習したことを記録しておく。 生え代わり中の角。まだやわらかくて血も出る。 ●角について 角があるのはオスだけ。 一年に一度生え変わり、春先にある日突然角が落ちる。 落ちるとシカ本人がいちばんびっくりする。 驚いた姿はなかなかおもしろいのでYouTubeにもあるから興味がある方は見てくださいと言われ、探してみた。(なかなかおもしろい) www.youtube.com 今の時期は生え代わり途中のまだやわらかい角で、触ると温かいし傷つくと血が出る。 8月頃成長が止まると皮がむけて白くて硬い角が出て…
日本には大きく分けて2種類のオオカミがいたとの事です。今回は、本州にいたニホンオオカミと、北海道に生息していたエゾオオカミを、凝縮して、わかりやすくご紹介したいと思います。
「狼一匹を駆除するごとに、三円の報奨金を約束する」――。 そんな布告を北海道開拓使が出したのは、明治十年のことだった。 (Wikipediaより、開拓使札幌本庁舎) この当時、一円の価値は極めて重い。小学校の教員の初任給が九円前後の頃である。たった三匹仕留めるだけで、公務員様の御給金に届いてしまう。まずまず破格といっていい。 ところが「お上」の気前のよさは、未だ序の口に過ぎなかった。翌十一年、開拓使は報奨金を吊り上げて、なんと狼一匹ごとにつき、現金七円をくれてやると宣言している。 現代貨幣価値に換算して、およそ十四万円だ。 独り身で、質素倹約を心がければ、一ヶ月は喰いつなげよう。 あの害獣をぶ…