フランスのダッソー社(現Dassault Aviation社社)の艦上攻撃機。エタンダール(Etendard)およびシュペル・エタンダール(Super Etendard)のこと。
ダッソー社が自主開発を行っていた戦闘機ミステール24が改称されてエタンダールIVとなる。空軍の要求により開発していたミステール22(後にエタンダールII)ともども、空軍での採用は得られなかったが、海軍にて艦上戦闘機エタンダールIV Mとして採用された。
原型のミステール24の初飛行は1956年。エンジンはアター101単発。シュペル・ミステールの初飛行が1955年、こちらもエンジンがアター101系。このため、両機の設計では相当に共通部分があると思われる。少なくとも主翼と尾翼はそっくり。
艦上戦闘機型のエタンダールIVは1960年に初飛行、1962年から母艦に搭載され、戦闘機型IV Mが68機、偵察機型IV Pが21機生産された。
シュペル・エタンダールはエタンダールIVの改良型で、エタンダールIVの後継となるべく開発されていたジャギュアの艦上攻撃機型の採用が見送られたため、これに変わる機体として開発されたもの。レーダーを装備し空対艦ミサイル(エグゾセ)を運用可能とする他、エンジンの強化や高揚力装置の改善等大幅な改造を行っている。
シュペル・エタンダールはエタンダールIV Mから改造された原型機が1974年に初飛行し、量産型は1977年に進空、海軍向けに71機が生産された。この他アルゼンチン、イラクに輸出された。1980年代半ばより近代化改修が行われている。
フォークランド紛争において、アルゼンチン空軍シュペル・エタンダールの撃ったミサイルエグゾセが、駆逐艦シェフィールドを1発で撃沈するという戦果が有名。
参考資料:『エアワールド』2005年8月号