------講義録始め------ 人の発達的変化をどのように捉えるかは、昔から様々な形で行われてきました。1900年以降の発達心理学における主な理論家として、パーソナリティーの発達を捉えたフロイトと認知発達のピアジェが挙げられます。これがフロイトについてですが、1856年に生まれ1939年に亡くなりました。フロイトはリビドという性的なエネルギーに基づく発達という精神力動説を唱え、心理性的発達段階説とも呼ばれています。フロイトの発達段階には、口唇期、肛門期、ファリック期(または男根期)、潜伏期、生殖器期という、一見奇妙に思われるかもしれない名前がついています。 これら5つの段階を通じて人が発達…