最近のパレスチナ問題がこんな年寄りでも気になっています。ユダヤ人の文学は前から少しは読んでいたのですがパレスチナ系の人に関するものを全く読んでいないことに思い至り、エドワード・サイードの2009年に出た追悼集『エドワード・サイード 対話は続く』(みすず書房)の分かりやすい部分、ノーム・チョムスキーとダニエル・バレンボエムのところを読んでみました。それによってサイードの深遠な思想や音楽性を垣間見る思いがしました。 www.msz.co.jp 彼はパレスチナ問題が持つ歴史的に複雑に絡み合う構造的な問題に対して発言していましたが、アメリカ人としてもパレスナ人としても本来的な理解が得られなかったようで…