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エドワード・G・ロビンソン

(映画)
えどわーどじーろびんそん

 ルーマニア出身のアメリカの映画俳優。

 1893年12月12日、ルーマニアのブカレスト生まれ。本名エマヌエル・ゴールデンベルク。
 ユダヤ人迫害が強まると、一家はアメリカへの移住を余儀なくされた。
 1911年、米国演劇アカデミー(AADA)の奨学生となり、芸名をワスプ風のエドワード・G・ロビンソンとした。
 1915年、ブロードウェイ・デビュー。
 1916年に映画初出演。平和主義者を自任していたが、第一次大戦勃発に際し、海軍に入隊。
 1918年に除隊し、1919年から数年間、シアター・ギルド製作の舞台に立った。
 1923年にはキューバに行き、初めて大役を演じた映画『ブライト・ショール』に出演。
 1927年1月に女優グラディス・ロイドと結婚、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ近くに居を構えた。
 アル・カポーン(アル・カポネ)をモデルにした『犯罪王リコ』(30)のリコ役で大成功し、ワーナー社と長期契約を交わし、『夜の大統領』(31)、『弾丸か投票か!』(36)などでギャングを演じた。
 1939年には反ナチ映画『ナチ・スパイの告白』Confessions of a Nazi Spyに主演、1940年には伝記映画『偉人エーリッヒ博士』のタイトルロールで注目を集め、1944年には『深夜の告白』で保険会社調査員を演じた。
 フリッツ・ラング監督の『飾窓の女』(44)でジョーン・ベネットと共演、続いて同じくラングの『スカーレット・ストリート』(45)でもベネットと共演。
 オーソン・ウェルズ監督の『ストレンジャー』(46)、『赤い家』(47)、『キー・ラーゴ』(48)、『夜は千の眼を持つ』(48)、『他人の家』(49)などのフィルム・ノワールに出演。
 1952年の非米活動委員会(HUAC)の聴聞会に呼ばれ、以後、話題作出演の機会が減った。
 1956年の離婚直後、ジェイン・アドラーと再婚。
 史劇超大作『十戒』(56)では奴隷頭デイサンを演じた。
 その後の主な映画出演作に、『シンシナティ・キッド』(65)がある。最後の映画出演作はSF『ソイレント・グリーン』(73)。1973年1月26日、がんのため79歳で死去。死後、アカデミー賞の生涯功労賞を受賞した。

 代表作は、『犯罪王リコ』(30)、『飾窓の女』(44)、『スカーレット・ストリート』(45)、『ストレンジャー』(46)、『キー・ラーゴ』(48)。

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