Emir Kusturica エミール・クストリッツァ 映画監督、ミュージシャン、俳優 エミール・クストリッツァ&ノースモーキング・オーケストラではギターを担当しCD(ASIN:B00005FMRM)も出している。
映画『サンピエールの生命』(パトリス・ルコント監督・1999年)にジュリエット・ビノシェと共演している。 また映画『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』(クリスチャン・カリオン監督・2009年)ではKGBのスパイ役で主演。
1954年11月24日生 旧ユーゴスラヴィア出身
「むかし、あるところに国があった」 原題は「Подземље(セルビア語)」 (地下) 1941年セルビアの首都ベオグラードをナチスが爆撃 それから50年もの間戦争が続いていると嘘をつき 人々を地下に閉じ込め、武器を作らせ 地上で金儲けした男の物語 それはかってユーゴスラビアで虐げられた人々と支配者の構図であり 最後には兄弟も友人も殺し 誰も彼もが死んでしまうのには内紛を思わせます 死後になってやっと美しい景色のもとへ還ったとき互いに互いを赦し合い 陽気な音楽とともに笑い飛ばしてしまう セルビア人監督エミール・クストリッツァの 失われたユーゴスラビアへの愛が詰まった作品 それは狂気に似た愛で、…
私的なブログ(ブログなんてみんな私的なのだけど)にも書きましたが、神保町ブックフェスティバル(2日目・10/29)と映画「アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版」鑑賞(10/31)に行きました。 軍事資金が薄めだったので厳選して三冊です。 kindleを導入してから、紙の価値が相対的に下がっているのもあります。イベントをこころから楽しめず残念……。 とはいえ、神保町ブックフェスティバルは「品薄」「長く倉庫にある」などの複合的理由によって「ニッチな濃ゆい本」が集まっている気がします。出涸らしというか、石焼ビビンバのおこげというか……。 『慰霊と顕彰の間』が一番の大穴。パラパラとめくったら…
今週のお題「人生変わった瞬間」ジョン・アーヴィング『オウエンのために祈りを』の読書が進む。年末年始、いつもどんな本を読んで過ごすか考えてしまうのだけれど、今年はいっそのことジョン・アーヴィングの珠玉の作品群を読んで過ごすのも悪くないかもしれない。そして、ジョン・アーヴィングの作品から自分自身のこれまでの50年近くの人生を振り返るのもいいのかもしれないとも思う。人からは「ロスト・ジェネレーション(さまよえる世代)」と言われ、確かにロクでもない星回りの下に生まれたとも思うのだけれどジョン・アーヴィングの小説は「それもまた一興」と腹の括り方を教えてくれるのではないかな、とも思う。自分の人生を変えた瞬…
引用元:amazon.co.jp 1998年のフランス・ドイツ・ユーゴスラビア合作 原題はそのまま「Chat Noir, Chat Blanc」 ロマ族のマトゥコは中途半端に成功(?)している詐欺師 大きなヤマを狙ってはいるが、それを叶える才覚もない 今回はロシアの密輸船から石油を買うも(まさに蓋を開けてみれば)水を買わされていたことがわかる 起死回生とばかりに次は石油列車をハイジャックする計画をたてるもヤクザのダダンに邪魔されてあっけなく失敗、逆に大きな借金を抱えてしまう そこで借金返済のために(すでに彼女がいるのに)息子ザーレをダダンの妹と結婚させようと画策する 「オン・ザ・ミルキー・ロー…
★★★☆☆ あらすじ 列車強盗に失敗してしまった男は、借金を帳消しにしてもらうために息子をマフィアの妹と結婚させることにする。セルビア映画。 感想 川辺で暮らす人々の姿を描いた物語。彼らはいわゆるジプシー(ロマ)なのだが、日本人にはそれが直感でピンとこないのが辛いところだ。一部の演者以外は現地の本物の人たちを使っているらしい。彼らは、歯並びだったり服装だったりの外見が色々とすごい。ただ主要人物たちもなかなかの外見なので、どこまでがプロの役者で、どこからがローカルの人たちなのかは全然区別がつかない。 図説 ジプシー (ふくろうの本/世界の歴史) 作者:関口 義人 河出書房新社 Amazon そん…
アンダーグラウンド (字幕版) ミキ・マノイロヴィッチ Amazon ★★★★ 1941年4月。ベオグラードがナチスによって爆撃される。パルチザンのマルコ(ミキ・マノイロヴィッチ)は、電気工のクロ(ラザル・リストフスキー)らと地下室に避難するのだった。マルコは仲間たちに武器の密造をさせる。マルコとクロは女優のナタリア(ミリャナ・ヤコヴィッチ)をナチス将校から救うも、色々あってクロが負傷してしまう。クロは地下室で療養することに。やがて戦争が終結。マルコは地下室の住人に「まだ戦争は続いている」と嘘をつき、彼らを幽閉したまま武器を作らせる。 20世紀文学を映画でやったような感じ。パルチザンのマルコは…
突然ながら、映画の季節が到来した。 もちろん、私にとっての、である。 何を観て何を感じたかは追々綴るとして、改めて私が震撼した映画監督をあれこれ思い出してみた。そして、その中から自然に私の中のトップ10が明らかになった。 言っておくが私は熱心な映画ファンではないし、そんなにたくさんの作品を見ているわけでもない。それでも、衝撃を受けた映画作品はもちろん沢山あり、中でも「監督」として畏敬するのは以下に挙げる人々である。 世の中のランキングとは相当に違うと思うが、そんなことは気にならない。とにかく敬愛の思いをこめて名を挙げたい(順不同)。 フェデリコ・フェリーニ ヴィクトル・エリセ タビアーニ兄弟 …
映画: ●『12日の殺人』(2022) ドミニク・モル:監督Book: ●『贋作』(1970) パトリシア・ハイスミス:著 上田公子:訳 ●『アメリカの友人』(1974) パトリシア・ハイスミス:著 佐宗鈴夫:訳ホームシアター: ●『偽証』(1947) アンソニー・マン:監督 ●『秘密指令』(1949) アンソニー・マン:監督 ●『ウィンチェスター銃'73』(1950) アンソニー・マン:監督 ●『怒りの河』(1952) アンソニー・マン:監督 ●『裸の拍車』(1953) アンソニー・マン:監督 ●『雷鳴の湾』(1953) アンソニー・マン:監督 ●『グレン・ミラー物語』(1954) アンソニ…
監督 エミール・クストリッツァ 出演 ホセ・ムヒカ ルシア・トポランスキー ドキュメンタリーなんだけど 求めていたものと内容が違ったなあ。 この方は何をした人かって言うと ウルグアイの大統領を5年間つとめた人です。 タイトルの通り 自分の収入の9割を貧しい人々や学校に寄付し、 残りの1割で生活をしとっとです。 最初の方で ムヒカと監督が向かい合って座り 飲み物をペッペッと吐き出すシーン。 マテ茶だそうです。 一見、気のいい優しそうなオッサン顔ですが 政治論を聞いてると風変りとも思いました。 まあ人より一歩前へ出ないと あそこまで率先した行動なんてできないですからね。 ムヒカさんが伝えたい「貧し…
24日(日) 朝は濃霧。その後お昼前から雨。 うちの無農薬の畦畔からフキノトウを採取。 それから精米など。その後「秋の詩」の温湯消毒。 ↑濃霧の朝の田んぼからの景色。 ↓濃霧の朝のフキノトウ。 ↓毎年おなじみ。種籾の浸種。 エミール・クストリッツァ監督『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』(2020)を観る。ドキュメンタリー映画。うーむ。ま、映画としては、たぶんもう一つかなぁ。でもまあ、「愛と闘争」を描こうとしたのはわかりました。ウルグアイの第40代の大統領ですが、「世界一貧しい大統領」だという感じは伝わってきました。 一つだけ。ホセ・ムヒカ氏のの映画の中のセリフ。「人類の…
今日もおだやかな天候のようだった。でもまだ朝はけっこう寒くって、電気ストーブのお世話になる。ニェネントくんも、ストーブのすぐ前に置いたペット用のクッションの上で丸くなっているのだ。 9時をちょっと過ぎたところで、地震がきた。小さな余震があって、そのあとに大きめの揺れがあった。机の上に置いてあったスマホが「地震です!地震です!」とわめいてうるさい。んなことは知らせてくれなくっても「地震」だということはわかる。じっさい、いったい何のための通知なのだろうとは思ってしまう。 こういうときはニェネントくんが驚かないように、落ち着かせてあげなくってはいけない。「ニェネントくん、どこだっけ?」と思ったら、わ…
この朝も夢をみていて、土曜日にみていた夢に似たところがあるということは記憶していたのだけれども、この日記を書こうとするときにはもう、思い出せなくなっていた。それでも、ひょっとした時にその夢のデティールの一部がフラッシュバックのように頭をよぎり、その夢をトータルに思い出せないことにイライラしてしまうのだった。 昨日、「ふるさと公園」からの帰りに久しぶりにあの美猫に出会ったことを書いておこう。わたしは勝手に、このネコに「ノラ・ミャオ」という名まえをつけていたのだった。2月に出会ってから一ヶ月ぶりの出会いだが、元気そうでよかった。相変わらず美しいね。 かつてはネコたちがいっぱいいた「野良ネコ通り」も…
こんにちは。アリ・アスターの「ボーはおそれている」(2024)でボーが恐れているのは実は母親ではなく映画の外に居る観客なのではないかという一応の結論のようなものが出ました。映画の序盤にホテルの部屋の鍵を盗まれて母親の居る場所に行けないみたいなシーンがあります。この時点から既に夢でボーが潜在的に恐れている母親に会いに行きたくないがための想像だという解釈も出来ますがそれよりも映画という大きな運命が理不尽にボーを行けないようにしている風に見えます。前にガラスを隔てた演出について書きましたがその演出があるのは前半のホテルから夫婦の家のパートまでです。森の演劇一座のパートでボーはこれは僕の物語だと叫びま…
2023年に読んだ本や見た映画の振り返りをしようと思ったけど、 改めて振り返ると、去年はめちゃくちゃ漫画読んでました。あと韓国アイドル(主にセブチ)にはまってました。 あれ、全然書けることないかもーと思いつつ振り返る。 映画は25本見てました。少ないし、そんなに心動く出合いがなかったです。 おととしか、セリーヌ・シアマの『燃ゆる女の肖像』を見たときは、しばらくこの映画から抜け出せないくらいで、すごい才能のある監督の素晴らしい映画だと思ったんですが、それくらいの衝撃を受けることはなかった。ただ、数打たなきゃ出合えないんですよね。だから絶対数が足りなかった。 挙げていくと 「ゴッドファーザー」フラ…
全3項目 ●代表作 ●「newsweek.com」の「Ari Folman's Five Favorite Movies - Newsweek」より7本 ●「telerama.fr」の「Un cinéaste au fond des yeux (52) : Ari Folman」より8本 「炎628(来たれ そして見よ)」より 全3項目 ●代表作 「戦場でワルツを」、 「コングレス未来学会議」等 映画監督、脚本家、プロデューサー、声優 等で活躍するアリ・フォルマンが影響を受けた・好きな映画。 ●「newsweek.com」の「Ari Folman's Five Favorite Movies …
全6項目●代表作●「CUT」2023年8月号 ●「realsound.jp」●「livedoor.com」 ●「週刊文春」2023年11月2日号 ●「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版 公式」 「ストレンジャー・ザン・パラダイス」より 全6項目 ●代表作 TVアニメ声優「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」、 「ACCA13区監察課」〃、 「ゴールデンカムイ」シリーズ、 TVアニメ&映画〃「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」〃、 「呪術廻戦」〃、 「テニスの王子様」〃、 「TIGER & BUNNY(タイガー・アンド・バニー)」、 ゲーム〃「DEATH STRANDING(デス・…
※この記事は、2024年1月に更新しました。 フランス映画、イタリア映画、ポーランド映画・・・ 起承転結がはっきりしたハリウッド映画より、芸術性の高いヨーロッパ映画に魅力を感じる人もいるはずです。とはいえ、テレビ放送される映画も動画配信(VOD)も、ハリウッド映画か邦画ばかり。 そんな中、数多くのヨーロッパ映画が配信されているのがU-NEXT (ユーネクスト )です。U-NEXTには定額料金内で楽しめる「見放題」作品と、追加料金が発生する「レンタル」作品があります。 この記事では、見放題作品だけに厳選して、おすすめのヨーロッパ映画をご紹介します。 ヨーロッパ映画を配信で見るならU-NEXT!見…
「アイドル」「美術展」「本」「漫画」「映画」「ドラマ」から今年思い出に残ったものを選んでみました✔️ 今年もたくさん好きなものに出会えてよかった。 ○アイドル ・斎藤飛鳥卒業コンサート 今までで一番推したアイドルの卒コン、チケット当たらず現地入れず涙、配信で見届けた。 飛鳥ちゃんのしなやかなダンスが本当に好きだったから、もうアイドルとしてパフォーマンスをしているところが見られないのは寂しいけど、これからもずっと自慢の推しです! ・サマソニNewJeans ついに!!ニュジを見れた!!サマソニあまりに暑くて体力ギリギリでニュジだけ見て帰った。メンバーも暑くてしんどそうだったけど健気に頑張ってくれ…
7月 シティシリ・モンコルシリ監督作「ハンガー:飽くなき食への道」("Hunger" : 2023) グリンダ・チャーダ監督作「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」("Angus, Thongs and Perfect Snogging" : 2008) Amazon「ワイルド・アイルズ 壮観なイギリス諸島」("Wild Isles" : 2023) リー・ダニエルズ監督作「ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ」("The United States vs. Billie Holiday" : 2021) ロブ・ジャバズ監督作「哭悲/The Sadness」("哭悲" …
「ザ・スパイダースの大進撃」 グループサウンズ全盛期のいわゆるアイドル映画ですが、テンポよく物語が進むので、最後まで気楽に楽しめます。倉本聰が脚本に参加しているのはちょっと逸品でした。監督は中平康。 アメリカから帰ってきたスパイダースの面々、順と正章はアメリカでタンバリンを買っていた。ところがそのタンバリンには模造ダイヤが仕込まれていて、それを取り戻そうと悪者が迫ってくる。一方、空港でももみくちゃにされた際、楽譜の入ったアタッシュケースと何やら書類の入ったアタッシュケースが入れ替わり、それを取り戻しに悪物が迫ってくる。こうして三つ巴のアクション的なストーリーに、ステージシーンが被さっての大騒動…