直枝政広絶賛のエリオット・スミスを聴かないわけにはいかなくて手に取った。いきなり応用編から入るのはきついかとも思ったが、そこはレンタルの強み。トッド・ラングレン好きにファンが多いというのは宅録マルチプレイヤーぶりが70年代初期にだぶってみえるからだろう。 とにかく地味で、普通は通り過ぎていってしまう。でも「ローズ・パレード」はどこかで聴いたことがある。この人は既に亡くなってしまったそうだが、内省を記録に残していったような美しさがある。一瞬マシュー・スウィートを彷彿とさせる瞬間もあり、何か引っかかるものを持つアーティストだ。孤独な時に聴いたら滲みて何処かへ行ってしまいそうな感じなのかもしれないが…