表記のオペラは新国立劇場オペラパレスの2020/2021シーズンラインアップの最後から二番目の演目です。調べると新国劇では2006年にこのオペラをやっているのですね。その時のダイジェスト映像を観ましたが、外国人歌手が力強い歌声を披露していました。このオペラはジュゼッペ・ヴェルディが作曲、1867年にパリ・オペラ座で初演されたもので、オペラ座の依頼に答えたものでした。従って当然初演はフランス語で歌われ、全5幕物のオペラでした。その後17年程が経ち、ミラノ、スカラ座で上演されることになり、ヴェルディは4幕物のイタリア語版に書き換えました。何れにせよ原典はどちらも、ドイツの有名文人でかつ哲学者であっ…