クリスティーが書いた「複数の時計」と「雲をつかむ死」という小説。 この2作品では冒頭から殺人事件が起きますが、 その事件現場が少々特殊な現場だと自分は思います。 前回の記事では「複数の時計」については書いたので、 今回は「雲をつかむ死」について書いてみます。 雲をつかむ死 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,加島 祥造 早川書房 Amazon 1935年に発表された小説「雲をつかむ死」。先ずは、小説の冒頭を簡単に説明します。パリ・ブルージュ空港発・ロンドン行きの航空機【プロメテウス号】。その航空機には乗客21名、操縦士2名、客室乗務員2名の計25名が搭乗していました。そして、その…