マイケル・ムアコック(イギリス)の作品。メルニボネの皇子エルリックを主人公とする短編・長編ファンタジー小説。「エターナル・チャンピオン」シリーズの一つ。
メルニボネの皇子 (ハヤカワ文庫 SF―エルリック・サーガ (587))
この世の彼方の海 (ハヤカワ文庫 SF―エルリック・サーガ (589))
白き狼の宿命 (ハヤカワ文庫 SF―エルリック・サーガ (595))
暁の女王マイシェラ (ハヤカワ文庫 SF―エルリック・サーガ (606))
黒き剣の呪い (ハヤカワ文庫 SF―エルリック・サーガ (611))
ストームブリンガー (ハヤカワ文庫 SF―エルリック・サーガ (626))
他の「エターナル・チャンピオン」との違いは、他が一貫した長編小説であるのに対し、こちらはエルリックを主人公とするものの、どこから読んでもいいような短編・長編の集合体になっていること。なお、作品の執筆・発表順とエルリック自身の時系列はほとんど一致していない。
日本語版の1巻から6巻まではエルリック自身の時系列にそって並べなおされているが、7巻と8巻は外伝的な内容で、7巻は1巻と2巻の間、8巻は4巻と5巻の間の挿話となっている。
1万年の長きに渡って「新王国」を支配してきたメルニボネ、その邪悪な428代目の皇帝にして最強の魔道師、龍使いの長にして魂をすする「ストームブリンガー」の所有者であるエルリック8世が、友を裏切り、愛する女を殺し、祖国を滅ぼし、最終的に世界の破滅と再生を看取りながら死を迎える物語。(もちろんこれらの言葉には彼の内面についてはまったく触れられていない)
メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
この世の彼方の海―永遠の戦士エルリック〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
暁の女王マイシェラ―永遠の戦士エルリック〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)
ストームブリンガー―永遠の戦士エルリック〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)