悪について (ちくま学芸文庫) 作者:フロム,エーリッヒ 筑摩書房 Amazon 「悪」という漢字は 「亜」の下に「心」と書く。 「亜」という漢字も 「心」という漢字も いたって普通の漢字なのに この二つの漢字がくっつくと 「悪」になり 途端に「劣っている」「好ましくない」「正常でない」と その意味をまとう。 「悪」という字は、見ただけで気持ちを滅入らせる数少ない漢字だ。 動物や植物は、「悪」の概念はないはずだから 悪の存在は、きっと人間固有のもの。 だから、きっと人間にしかない(とされている) 「心」が「悪」という漢字を構成しているのかもと思って 気が付いた。 「悪」の対義語である「善」には…