原油生産がピークに達すること。ハバートの法則とも。 世界全体では、2005年に既に突破したと言われている。 サウジが08年、最も遅いのが2017年のイラク。 昨今、ガソリンは地政学的要因で高騰しているが、超長期的にはオイルピークの影響で価格は上昇トレンドに。 附存量が減り価格上昇が進行すると、他の代替燃料に価格競争力が生まれ、代替が進むと言われている。 代替燃料と供給ネットワークそして対応機器の普及開発が急務となっている。
目次 プラスチックの行く末について 1.プラスチック原料は石油 2.石油供給の不安 3.石油減少時代の諸相 4.まず「包装」をどうするか。 5.妙案はほとんどない。せめて他の用途は絞って石油はプラスチック製造のみに。 プラスチックについての最近の話題は、ゴミとして捨てられたものが環境に広がる害に関するものが多いようです。 しかし、「ゴミはちゃんと処理しましょう」などといったことだけでは済まない問題が数多いように感じます。 1.プラスチック原料は石油 プラスチックの原材料は現在のところほとんどが石油です。 石油から取り出したエチレンやプロピレンなどを加工して作り出しています。 NITE製品評価技…
いまだに、「今世紀末には地球の気温が何℃上昇するという、〇〇(一応名のある研究機関など)の研究成果がまとまりました」などと言うニュースが流れることがあります。 よほどニュースになりそうな話題がない時の穴埋めなんでしょうが、よくもまあ、飽きないものだとあきれます。 今世紀末まではあと80年ほど。 私が生きていることはあり得ませんが、私の子供世代もおそらく無理。 孫の世代が高齢者となっているくらいでしょうか。 「そんな先の話には興味ない」という人も多いのでしょうが、私はまったく逆で「自分の孫の生きている間に来る」などと言う範囲の話は「ちょっと先」と思える方です。 500年先、1000年先といった話…
毎年8月15日には戦争について色々と書いてきました。 今年はちょっとフライングで12日に敵基地攻撃能力について書いてしまったのでもう良いかと思いましたが、やはり習慣に縛られるのが年寄りの性質でしょうか。 私が近い将来に戦争発生の要因と考えていたのが、オイルピーク後の化石燃料供給減少により経済悪化、さらに一番怖いのが軍事用の燃料減少による軍部の焦り感覚で「まだ燃料があるうちに」と軍事力に訴えることでした。 しかし、どうやら思っても見なかったコロナ禍という災害?での世界的な経済悪化により戦火の危険性が迫ってきたように感じます。 コロナ禍に対する対応は世界各国で大差があり、厳しいロックダウンで一応抑…
人類とエネルギーとの関わり (1)エネルギーの本質 (2)人類がエネルギーを使うということ (3)人類のエネルギーの使い方 (4)エネルギーを評価する方法、EPR、EPT (4-1)EPRの根本的問題点 (4-2)EPRの実施上問題点 (5)エネルギーをめぐる問題 (5-1)化石燃料の枯渇 (5-2)二酸化炭素 (6)結局、エネルギーに依存した現代文明は変わらなければならない (4-2)EPRの実施上問題点 このようにエネルギーの評価としては問題のあるEPRですが、現状では広く使われていますので、根本的な問題点は一応棚上げとし、細かな点についてあげてみます。 EPRは一応エネルギーの評価として…
この本はかつて読んだ時に非常に感銘を受け、それ以降の自分の考え方に大きな影響を受けたものです。 環境問題などに興味を持つようになったのは、太陽光発電や風力発電がうさん臭いということに気づきだしたころからだったのですが、その内に「オイルピーク説」というものに出会いました。 それを日本で主導していたのが、東大名誉教授で、前「もったいない学会」会長の本書著者の石井吉徳さんでした。 ネット上でもいろいろと拝見したのですが、書籍でも確認しようと買ったのがこの本でした。 石油の供給がこの先徐々に減っていくというのが「オイルピーク説」ですが、それだけにとどまらず、本の中では経済成長というものは資源制約がある…