江戸や京都には小江戸や小京都があり、蝶にはオオムラサキ、コムラサキがいる。そして、植物にはムラサキシキブ(紫式部)、コムラサキ(小紫)がある。 私には気品の塊に思えるのがコムラサキで、シソ科に属する。既に花は終わり、綺麗な実が紫色に変わり始めている。根元に近い方から順次開花し、それを追うように実をつけていき、その実は緑色から紫色に変わる。コムラサキはムラサキシキブに似ていることからついた名前だが、庭木としてよく植えられてきた。 ムラサキシキブはコムラサキより大型のシソ科の落葉低木。日本各地の林などに自生している。オオムラサキシキブはムラサキシキブより大きな変種。それらを見比べるなら、紫式部の名…