馬名といえば冠名だった 私が競馬を始めた平成元年あたりは、馬名といえば冠名(かんむりめい、かんめい)のついたものが殆どであり、どの出馬表をみてもロングやメイショウやツルマルで始まる馬ばかり、東の強い馬はみんなサクラで始まるということに違和感は全くなく、それが普通の事だと思っていた。 これは相撲も好きだった私から言わせると、佐渡ヶ嶽部屋の力士が「琴」の四股名で始まるのと同じもので、同じ一門の馬はそうやって馬名をつける慣わしなのだろう、くらいにしか思っていなかった。 しかし、その後、競馬に関する書籍に触れることが増え、「海外では親の名前にちなんだ名前を付けることが一般的であり、それは血統のスポーツ…