北京オリンピック(冬季大会)の開会式をみました。好き嫌いはともかく、シンプルで「何をしたいのか」が明確な演出だと思いました。演出を手がけたクリエイターが、力量を発揮できたのでしょう。 私は中国の独裁体制に反感を持っていますが、この開会式は「なかなかやるな」と思いました。 ただし「共に未来へ」という、このオリンピックのスローガンで、開会式にも表現されていたメッセージに対しては、外国の私たちは冷めた感じがするでしょう。「あの国がそれをいうか」と思う人は多いはず。しかし、少なくとも中国人民の一定の層にはおおいに訴える力が、あのイベントにはあったのではないか。 今の中国は勢いのある大国で、相当な文化力…