リルケを読んでいると その作品世界の向こうにいつもこんなことを感じます マルテもドゥイノも黄昏のオーストリアハンガリー帝国の 雰囲気の影響を受けているように思えるということです 実はカフカの城や審判にも同様の印象があり もしもカフカの小説舞台がロンドンやパリならあんな風にはならないのではないか?などと思ったりします オーストリア皇帝はナポレオンが神聖ローマ帝国を解体するまでは 公式には神聖ローマ帝国の皇帝でした で解体されたのでオーストリア皇帝となりこれが没落の第一歩 それまでは 962年から続くドイツ国民の帝国と呼ばれたドイツ第一帝国の主催者、ドイツの代表者だったのです(ビスマルクが宰相をし…