アメリカのSF作家、オースン・スコット・カード(Orson Scott Card)の作品を初めて読んだ。 カードといえば、映画化もされた「エンダーのゲーム」が有名なようだが、実は、個人的にはこちらも未読かつ未観だった。 今般私が読んだのは1987年に発表された「第七の封印」、原題「Wyrms」である。 見慣れない単語なので調べてみると、何のことはない、"worms(ワーム)"、すなわち芋虫の類の異綴同音同義語(?)で、作品中に登場するモチーフに依拠しているのだと納得した。 一方、「第七の封印」という邦題は、無論ワームとは何ら関係はなく、こちらは直接的には、ヒロインのペイシェンスが、惑星イマキュ…