Hatena Blog Tags

オープンエンドアプローチ

(一般)
おーぷんえんどあぷろーち

 正答が幾通りにも可能になるよう条件付けた問題を「オープンエンドの問題」と言うが、このオープンエンドの問題を課題として、その生徒の多様性を積極的に生かした授業を展開していくことを「オープンエンドアプローチ」と言う。
 島田茂を代表者とした研究グループにおいて、算数・数学科の高次目標を評価するための手段の研究をしていく中で、そのよさが発見された。その研究成果は公刊されており(注1)、未だに数学教育のバイブルとして君臨している。
 現在では、正答の多様性だけではなく、解決方法の多様性・問題の多様性なども含めた「オープンアプローチ」として認識されている。

(注1)
島田茂(1997)『算数・数学科のオープンエンドアプローチ』,みずうみ書房
 本書は一時絶版となったが、東洋館出版社から復刊されている。
島田茂(1995)『新訂 算数・数学科のオープンエンドアプローチ』,東洋館出版社
 復刊された書には、その後の研究動向が記載されており、参考になる。ただ、p.15の数学的活動の図において、公理化の記号に間違い(gであるはずがeになっている)があり残念である。

このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。