特撮アクション番組「プロレスの星アステカイザー」のクライマックス。アステカイザーと敵サイボーグ格闘士との対決が最高潮に達すると、アステカイザーが「カイザーイン!」と叫ぶ。すると今までの実写アクションからセルアニメの場面に切り替わり、実写では再現不可能なアニメーションならではの仰天演出が展開する。それがカイザーインだ。
ただ…そのアニメの作画も超絶にヘボイ…もとい、味がある作画の為に、余計なインパクトを放つ結果となり、ギャグだか本気なのか大いに困る物となった。
(これはコレで良しと、番組を楽しめた貴兄にだけ開けた道が有ると言っておこう…)
製作の円谷プロではほぼ同時に「恐竜探検隊ボーンフリー」
”人物セルアニメ”+”背景とメカと恐竜が特撮”
と言う番組を制作しており、その辺からのフィードバックがあったのかも知れない。
現在のアニメ作品では、複雑化したキャラクターデザインはエスカレートする故に、作画が困難な複雑なメカキャラクターをCGキャラで表現(背景や効果も)するのもが増えている。 表現手段を模索し、一見異質な組み合わせを試みる。当時の円谷プロの狙い・発想の方向自体は間違って無かったのかもしれない。…アニメ部分を担当した所のアニメーション技術があんまりだったが。
現在ではハリウッド大作から低予算TV特撮物ですらCGIあるいはCGアニメーションの導入はごく当たり前になっている。