「ドングリ」という名前の植物はありません。ドングリはクヌギ、コナラなどのブナ科の植物の果実の俗称です。果皮と呼ばれている堅い殻で中の種子が守られています。 ドングリは、熟していないときは葉緑素があり、緑色です。熟してくると葉緑素は壊れ、茶色(こげ茶色、栗色)になります。一般的な果実は熟すると目立ちやすい赤、黄、黒色になりますが、ドングリの色は地味です。 植物の果実が熟して目立ちやすい色になるのは、果実を食べる動物に見つけてもらいやすくするためです。動物は果実を食べますが、果実の中の消化しにくい種が別の場所で排泄されることによって、遠くに運ばれます。 果実が実った母樹の近くに落ちて種子が発芽する…