私の家では電子ゲームは割と買ってもらえたのだが、テレビゲームだけは高校卒業まで頑なにNGだった。母親曰く「目に悪いからね」ということだったのだが、それなら電子ゲームを与えていることと整合性がとれない。とはいえ、私も強くねだったわけではないし、ほかの趣味や勉強もあったから「まあいいや」的な感じで過ごしていた。 30年後、家庭を持ち子どもができたときに、ようやくその真意が分かった。父はきっとテレビを占領されるのが嫌だったのだろう。当時テレビは一家に1台。特にアクティブな趣味もないなか、巨人戦が見られなくなったらストレスに違いない。そこまで考えると、電子ゲームを買ってもらえたことも、子どもの関心を逸…