Catala
カタラン、カタロニア語とも。インド・ヨーロッパ語族の一言語。スペインにおける準公用語(地方公用語)として扱われる。主にスペインのカタルーニャ地方で用いられ、他に仏西両国の近隣地域やバレアレス諸島で用いられる他、アンドラ公国の国語である。 言語系統的には西ラテン語族フランコ・プロヴァンス語族*1に属するので、西ラテン語族イベロ・ロマンス語族*2に属するスペイン語(カスティリャ語)とはちょっと別系統である*3。 動詞変化は百八式まであるという*4、恐るべき言語。
*1:他にプロヴァンス語、フランス語、ワロン語などが仲間
*2:他にポルトガル語やガリシア語が属する
*3:よって、カタルーニャ語をスペイン語の方言ととらえるのは、スペイン語をフランス語の方言と見なすような物である
*4:http://www.verbix.com/cache/webverbix/7/haure.shtml
バルセロナの公共交通機関のアナウンスは、カタルーニャ語から始まる。多言語の案内なら、最初がカタルーニャ語、2番目がスペイン語、3番目が英語だ。 せっかくバルセロナにいるのだから、カタルーニャ語とスペイン語を見比べ、聞き比べてみよう!と思いたち、よく使うという理由で地下鉄のアナウンスに耳を傾けていたが…地下鉄の路線名である「S1」や「L7」を聞き取るのに1カ月もかかった。 たとえば「L7」は、カタルーニャ語で"Ela Set"と書くらしい。と、いきなり書いてしまうと3秒で済む話だし、スペイン語では"Ele Siete"だから「似てるなぁ。これならわかりそうなもんじゃないか」と思いもする。でも、最…
こんにちは、お元気ですか? 私は大学で言語学を少しかじったので、幼児の言語習得についてや日本語を日本語教える方法なども勉強しました。 それにインターナショナル校に通って、留学もして、海外在住になって、やっぱり言語学習は 五感をフルに活用して、習得していくもの だと思っています。 先生として学習者を助けることも日常的にあるので思うのですが、 究極の言語習得法は、赤ちゃんが言葉を覚えるように、 耳から入ったものを口から出す!! これに限ります。 なので、漢字圏で生まれていない、住んでいない学習者には、まずは文字はとっておいて、ひたすらリスニング➡会話練習をさせてます。 3週間もすると普通に旅行くら…
ご存知の方もいるかも知れませんが、スペインにはスペイン語以外に公用語として話されてる言語があるんです。 国内全域で話されているというわけではなく、とある特定の州でスペイン語とともに話されている言語で主に カタルーニャ語 ガリシア語 バスク語 の3言語があります。 これらの言語は今のところ僕自身は全く触れたことがないので正直ど素人以下のことしかかけませんが、予備知識として簡単にまとめてみたいと思います。 カタルーニャ語 昨今、独立問題で日本でも耳にすることがあったと思いますが、スペインの北東部・バルセロナを州都に持つカタルーニャ自治州と周辺の州ではスペイン語の他にカタルーニャ語が公用語として話さ…
こんばんは、もう12月ですね!イベントもたくさんあって大忙しになると思いますが、いかがお過ごしでしょうか。 さて今回は我が家のマルチリンガール、子供の言語習得の過程をレポートしたいと思います。0歳から4歳まで、時系列で追っていきます。 生まれてからほぼ母と一緒に過ごしました。テレビはないので、絵本をとにかくたくさん見せました。朝家事をして、買い物。買い物はほとんどカタルーニャ語でしたが、子供には日本語で話していました。その後、公園に行って、お友達と遊んでいました。家の下が公園なので、毎日お隣のイギリス人のお友達と1~2時間、英語の時間でした。イギリス人ママさんが言うことを見事リピートしていてビ…
こんばんは、皆様お元気ですか? 今日は、我が家の言語環境についてお話ししたいと思います。 まず背景としては、スペインは国全体で、公用語がスペイン語です。それにプラスして、17州あるうちの6州で州の公用語5つがあり、2言語併用が行われています。カタルーニャ語、バレンシア語、バスク語、ガリシア語、アラン語がスペイン語とともに使われています。 しかもヨーロッパは陸続きであり、港があり、様々な産業が盛んなバルセロナは、国内移民も多いし、外国人も市の人口の15%以上を占めています。そのため、外国語が常に飛び交っています。現に近くの公園に来るママ友の半分以上は外国人です。すでにフランス人、イタリア人、ポル…
スペイン語はスペイン本国及びラテンアメリカ各国で母語として使用されている言語で、世界全体でのスペイン母語話者数は4億2千万人に上るといわれています。そんな巨大言語スペイン語ですが、実はスペイン語は4つあるというのをご存知でしょうか。 今回はスペイン語として知られている4つの言葉がどのようなものなのかをご紹介します。 スペイン語とは何か-スペイン語は実は4つある 3兄弟と一匹狼-スペイン語グループ分け カスティーリャ語-スペイン・中南米で広く普及している言語 カタルーニャ語-フランス語の影響を受けたスペイン東部で使用される言語 ガリシア語-ポルトガル語がスペイン語風に変化したガリシア地方の言語 …
今日は、気ままに、バスク州のアラバ県の県都、ビトリア(Vitoria)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Vitoria-Gasteiz – Casa de Cultura Ignacio Aldecoa)にやってきました。 ビトリアってどんな街? 図書館の場所と歴史 自動貸し出しサービスの開始 マジック特集のページ やさしい読書のための活動 子どもの利用者のための企画 詩の朗読会 55歳以上の利用者向け講座 バスク地方の公的・専門機関のオンラインカタログ 図書館のホームページ ビトリアってどんな街? ビトリアはスペイン北東部に位置する、…
すてきな生き方はいろいろあるんだな~と、自由な気持ちになりました。 P44 モンマルトルの小さな坂道に、こじんまりと素朴なたたずまいのギター工房があった。こういうところにはいい顔のおじさんがいそうだなぁと覗き込んだら、果たして。ギターを弾いていたおじさんが顔を上げて、「こんにちは」と日本語で挨拶してくれた。妻は日本人だという。 「ぼくはスペイン人。しゃべれるのはねぇ……スペイン語、フランス語、日本語、ポルトガル語、カタルーニャ語、イタリア語、ギリシャ語、グアラニー語……」 ニコニコしながら指折り数えていく。カタルーニャ語は主にスペインのバルセロナ付近で使われる言語、グアラニー語は南米のパラグア…
3176日目・文字霊日記聖經=聖書の漢字を同音でカンジる ・・・???・・・ 創世記=創世記・・・・・・・・「総成・叢生・双生」記(紀) 出埃及記=出エジプト記・・・・「埃及」・・・ 塵及=チリおよぶ=地理及ぶ 利未記=レビ記・・・・・・・・「理神酒・裏味記」 民數記略=民数記・・・・・・・「旻素烏記」 申命記=申命記・・・・・・・・「猿田彦・猨女=宇受女」記 約書亞記=ヨシュア記・・・・・「訳(譯)書・翻訳書」記 士師記=士師記・・・・・・・・「志士記・詩誌記・史詞記」 路得記=ルツ記・・・・・・・・「留津記」 撤母耳前書=サムエル記上・・・「作務絵留記」 撤母耳後書=サムエル記下 列王紀略…
第三部 ヨーロッパの諸言語とナショナリズムの挑戦第七章 言語からの号令言語の運命への人間の介入 私的な道と公的な道借用は元の言語の用語をそのまま持ち込むこともあれば、受け入れ側の言語の音韻に適応させることもある。借用に対しては、しばしばナショナリズム的態度によって拒否されることがある。その際、改革者たちは土着の語根や、それらの語根の組み合わせからなる複合語に依拠することを好む。p223言語が民族をつくる1848年の爆発によって、絶対主義国家がそのこだまを忘却の彼方に追いやろうとしていた古びたことばが再び姿を現した。諸民族が次々と発する声はうねりとなってヨーロッパを揺るがした。それは、中欧や東欧…
こんにちは! yukkeです! 今回は、頑張った自分へのご褒美にピッタリなちょっとお高めな高級チョコbubo BARCELONAをご紹介します。 bubo BARCELONA カタルーニャ語で「良い、美味しい」を「Bo(ボ)」と言うこと、また、子供がボンボンのことを「ブヴォ」と言うこと、そして、バルセロナの「B」が入っていることもグラフィックとして面白い!これらの理由から、『bubó(ブボ)』と命名されました。 bubó BARCELONA(ブボ・バルセロナ)は、2005年、スペインのバルセロナに誕⽣した、独創的且つ繊細なデザートの世界を追求するパティスリー。厳選された材料を使用し、素材本来の…
2022年5月10日 株式会社博報堂プロダクツ 総合制作事業会社の株式会社博報堂プロダクツ(本社:東京都江東区、代表取締役社長 岸 直彦)は、英国Synthesia社のAIエンジンを使った多言語動画生成ソリューション「AIマルチリンガルスタジオ™」(https://www.h-products.co.jp/solutions/aimultilingualstudio/)の提供を5月10日から開始いたします。 新型コロナウイルスの影響で、オンラインによるグローバルカンファレンスが主流になりつつあります。デジタル化とグローバル化が進む中、言語の壁を越えた新しい体験をいかに実現するかが求められるよう…
以前、欧州の主要言語の単語の相関係数について取り上げたことがあった。 最近もっと包括的な2D関係図を見つけた。ヨーロッパで話す言語の各相関図を、話者勢力の大きさも絡めて表示したもの。 (ソース:https://termcoord.eu/2014/01/lexical-distance-languages-europe/) 線が太く実線に近いほど、結びつきが強いことを示す。 自分は英語⇒フランス語⇒イタリア語と学習対象を変えてきているけど、英語の学習がフランス語の理解を、フランス語の学習がイタリア語の理解を助けてくれているのは間違いないところです。 イタリア語はロマンス語の中心に位置する言語(ラ…
セマナサンタの大型連休が終了したすぐ次の日から2泊、スペインの南に位置するヘレスへワイナリーツアーに出かけた これも学校の授業の一環で、前回のカタルーニャに続き泊りがけは2回目 今回は朝5時にサンセバスチャンのバスターミナルに集合、そこからバスでビルバオ→飛行機でセビージャ→バスでヘレス、という工程で、1日目は体力的に結構きつかった そもそもヘレスのワインは日本ではシェリー酒と呼ばれていて、普通に想像されるような白ワインとは少し違った癖がある フロールという酵母の仲間との接触を経て熟成されたものと、樽の中の酸素との接触により酸化させながら熟成されたものの二つに分けられ、そのほかにも上記2種類の…
4月23日はサンジョルディの日といって、カタルーニャ州のバレンタインデーみたいな位置づけの日。といっても、贈るのはチョコレートではなくて、男性→女性はバラの花、女性→男性は本であることが多いそう。 教えてくれた友人は、性別はどうでもよくて、どっちも好きだから両方を贈るしもらう!と言っていた。私も大いに賛成だったので、ちょっと街中に様子を見に行ってきた。 この日は町のあちこちに本屋さんが出店をだしたり、バラの花が売り出されたりして、なんだかロマンチック。もちろん、行き交う人の手にも本やバラをたくさん見つけることができる。白髪のおじいちゃんがバラを携えて歩いている姿なんてとてもほっこりする。※バラ…
以前スペインへカミーノを歩きに行こうと計画していたこともあって、未踏のスペインについて色々と調べていたことがある。その中で興味を唆られたのが〈本を贈る〉という風習だ。 本の日 カタルーニャ 風習のはじまり 新時代の本の贈り物 本の日 カタルーニャにおいて、『親しい人に本を贈る日』とされている。 当日のバルセロナ市街には本や薔薇が溢れているらしく、どうせならこの日に合わせて訪問したいものだ。 カタルーニャ カタルーニャ語を話す人々の共同体や文化圏のこと。歴史的に南フランスとスペイン北東部の結びつきが強く、ピレネー山脈を介して連続性を帯びる地域を『カタルーニャ文化圏』と言う。 またピレネー山脈の南…
「図解塾」第5期の2回目。今期のテーマは「梅棹文明学」の図解化です。 手描きの図解をパワポイントで清書しながら、学ぶという仕掛けです。 本日は8枚の図解を解説と作業分担を決めました。 以下、塾生の学びから。 久恒先生、梅棹先生プロジェクトが始動し始めたことを肌で感じる授業でした。今回図解を進める情報の文明学の概要の説明をお伺いし、一番印象に残っているのは、このような視点を60年前にすでに形にしておられたということになんだか預言書を読み解いているような錯覚を覚え、梅棹先生の先見の明に関心するばかりです。久恒先生が手書きで図解されたエッセンスを補足を踏まえて学ばせていただくことで、書籍から読み取り…
アンドラ公国はスペインとフランスの間、ピレネー山脈に位置するミニ国家*1です。現在世界に3カ国のみ存在する公国*2の一つで、金沢市とほぼ同程度の国土面積しかありません。 小さな国ですが、先史時代より定住者がおり、長い歴史を誇っています。特殊な体制を敷いている国で、かつてはタックスヘイブンに該当する地域でした。 人口の何倍もの観光客の訪れる観光立国であり、安全で小さな国土に魅力がたっぷり詰まっています。そんなアンドラがどんな国か見ていきましょう。 基本情報 地理 ピレネー山脈 歴史 情勢 政治 経済 文化 観光地 国際関係 まとめ 基本情報 アンドラの位置 首都 アンドラ・ラ・べリャ 人口 7.…
展覧会『ミロ展 日本を夢みて』を鑑賞しての備忘録Bunkamura ザ・ミュージアムにて、2022年2月11日~4月17日。 ジョアン・ミロ(Joan Miró)を、日本との関わりの観点で紹介する企画。ジャポニスム(主に浮世絵)の影響を紹介する「Ⅰ:日本好きのミロ」(13点。ミロの作品は5点)、主に1920年代と30年代の作品を展示する「Ⅱ:画家ミロの歩み」(20点。ミロの作品は15点)、画面に文字が描き込まれた作品を中心とした「Ⅲ:描くことと書くこと」(ミロの作品6点)、焼き物・書・民芸品とともにその影響を受けたミロの作品を並べた「Ⅳ:日本を夢見て」(23点。ミロの作品は9点)、ミロのアトリ…
こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 三十以上の言語に翻訳されている、世界的名作。現代カタルーニャ文学の至宝と言われる。スペイン内戦の混乱に翻弄されるひとりの女性の愛のゆくえを、散文詩のような美しい文体で綴る。「『ダイヤモンド広場』は、私の意見では、内戦後にスペインで出版された最も美しい小説である」(G.ガルシア=マルケス)。 スペイン北東部にあるカタルーニャ州では現在も引き続き激しいデモが行われています。スペインの中央政府がカタルーニャ民族を蔑視し、高額の税金を搾取することからスペインからの離脱、いわゆるカタルーニャ独立運動が行われています。主だって活動している人々はカタルー…
日本語のバルセロナガイドブックに必ず登場するカカオサンパカというお店は、「スペイン王室御用達」というキャッチコピーが有名である。その言葉にそそられてなぜか日本人の間ではお土産の定番チョコレートになっているが…。 カカオサンパカは、創業1999年。 「スペイン王室御用達」よりも地元の人から長くに渡って愛され続けている老舗店でお土産を買って帰りたい!という人におすすめするのは、今日紹介する【創業1827年】バルセロナのチョコレート老舗店『FARGAS (ファルガス)』。 スペインにチョコレートが伝わった当時 (200年前) の石臼製法をスペインで唯一今も受け継いでいるからファルガスのチョコレートは…