カマトトとは、無知を装い自分をかわいらしくみせること。また、多くはそのような女性を指す。
意味的にも言葉的にも「ぶりっ子」と相性が良く、「カマトトぶりっ子」等と併用されることもある。
「カマボコはトト*1から出来てるの?」と訊くことから。
幕末の花柳界で普及したことから女性を対象に使われ、後に「うぶを装うこと」や「うぶな人*2」という意味で使われるようになる。
一旦は死語となったが、宝塚歌劇女優の楽屋言葉(ヅカ言葉)として使われていたことから、現代に受け継がれた。
女「ねぇねぇダーリン、これは何かしら?」
男「カマボコっていう食べ物さ」
女「あらそう。ところで、このカマボコっていうものは魚から出来ているものなの?」
男「そうだよ。一見魚とは似ても似つかないのによく分かったね」
女「あら? そうかしら」
男「だって、カマボコを初めて見たんだろう? なんで見たこともないのに魚を思いついたんだい?」
女「それは……」
男「つまりさ、どうして『これは何(からできているもの)なの?』と訊かなかったんだい?」
女「……」