風見、お前の気持ちはよく分かる。しかし、個人の復讐のために力は貸せない。 (本郷猛 『仮面ライダーV3』に登場) 「許さんぞ、カメバズーカ! お前には、この東京を壊させん!」 ライダー1号は叫んだ。 「フハハ、俺様の体には原爆が入っているのだ。あとわずかで爆発する。倒せるものなら、倒してみろ!」 怪人カメバズーカは、せせら笑った。 昭和の「仮面ライダー」シリーズ中屈指の傑作回といえば、1973年に放映された『仮面ライダーV3』(毎日放送)の第1話と2話の前・後編だと、僕は言いたい。 そのあらすじを僕なりに要約して説明すると、 仮面ライダー1号・本郷猛と、同2号・一文字隼人の活躍で、悪の組織ショ…