「日本人の死因は第1位は悪性腫瘍、第2位は心臓病、第3位は老衰、第4位は脳卒中です。このうち第2位と第4位の2つの病気は、多くは動脈硬化が原因となって起こっています。動脈硬化を起こしやすくする危険因子としては、高血圧・喫煙・糖尿病・高脂血症・肥満などです。これらの危険因子はそれぞれ単独でも動脈硬化を進行させますが、危険因子が重なれば、それぞれの程度が低くても動脈硬化が進行し、心臓病や脳卒中の危険が高まることがわかっています。肥満のうちでも、おなかの内臓に脂肪がたまり腹囲が大きくなる「内臓脂肪型肥満(内臓肥満)」が、高血圧や糖尿病、脂質異常症などをひきおこしやすくし、これら内臓肥満と高血圧や糖尿…