結婚相手はどうやって探したのだろうか。探す? そうではない。見つける? それも違う。ただ、ともに吸っている空気の密度が同じで、生きている鼓動の音が共振した。そうして見えぬ電気が通じる。 そんな共振はどうして生まれるのか。風のめぐり合わせだろう。風の強い日に、たまたま通り合わせ、居合わせた。 見えぬ波長が一致した。すると二人の間に電流が流れる。E=IR。電流が無抵抗に流れると電圧、つまりボルトになる。そんな高まった電圧に、流れる電流が掛け合わされると電気エネルギーになる。そう、ワットだ。恋の芽生える過程をあえてオームの法則に語らせたら、こうなるのだろう。それを人は出会いとか巡り合わせと呼ぶ。しか…