前に書いた法隆寺の棟梁”西岡常一”が、同じ法隆寺の建築総責任者である、大学の建築科の教授の「コンピューター頭脳」に対して、俺のは「カンピューター」だと言っていた。歴史がある貴重な寺の改修工事では、大学の学者先生が指揮を執るそうだが、実際にそれを現場で施工する場合、不都合な点が多いそうだ。 施工して行くと不具合が起きたり、外観が良くないというようなことが生じるという。難しいことは分からないが、例えば昔の宮大工は、人が建築物を見上げて見ることを想定し、「いかに建築物を大きく、ダイナミックに見せるか」ということを考えて造っているそうだ。大きな仏像も同じだと、有名な仏師が言っていた。 その分かりやすい…