カヴァ(kava)は、南太平洋の島々に自生するコショウ科の植物で、学名はPiper methysticum。ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアの伝統社会で、根が儀礼用の飲料として使用されてきた。
カヴァ(カヴァカヴァ)はトンガ語で、ハワイ語、サモア語ではアヴァ、フィジー語ではヤンゴーナ、ポーンペイ語ではシャカオともいう。
有効成分としてカヴァラクトン類を含んでおり、認知機能を低下させずに不安やうつ状態を和らげる作用があることが注目され、1980年代以降、癒し系のサプリメントとして世界的に普及した。
その反面、近年では大量摂取による肝臓障害が問題になってきており、原因究明への研究が続けられている。まだ明確な結論は得られていないが、有害成分はおもに葉や茎に含まれており、伝統的な作法に従って根だけを適量飲用しているかぎりは問題ないという見方が有力になりつつある。
※スペインのワインはcava(カバ)で、「カヴァ」は英語訛り。
→カバ
:アルコール飲料