カーソン・マッカラーズ(Carson McCullers)
1917年2月19日-1967年9月29日 アメリカ ジョージア州コロンバス生まれ (女) マッカラーズは結婚後の姓。旧姓はスミス。 ジュリアード音楽院とコロンビア大学で学んだ後、作家としてデビュー。 彼女の作品の主人公たちは、いずれも肉体的にも精神的にも奇型の傷を負っており、それゆえによりいっそう他者とのつながりを渇望している。
哀しいカフェのバラード:カーソン・マッカラーズ著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ カーソン・マッカラーズプロフィール 合わせておすすめ ☞読書ポイント あくまでも読者は眺めているだけというスタンスでしか物語に入れそうもない。しかしこのなんとも言えない三角関係は、必ず読者になんらかの爪痕を残す。 哀しいカフェのバラード 感想・あらすじ 久しぶりに何とも言えない読後感を味わっています。薄い本なのに、ズドーンっと心に何かを残して去っていく作品。こういうことが数年に一回ある。海外作品に多かったりするのだけど、例えばアントニオ・タブッキやポールギャリコ、フリオ・リャマサーレスが私の場合い…
『哀しいカフェのバラード』カーソン・マッカラーズ 著・村上春樹訳の紹介です。 ニッポン放送あなたとハッピー!2024年10月17日放送 新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 放送内容 著者プロフィール 感想 哀しいカフェのバラード 放送内容 以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。 ・村上春樹氏はマッカラーズさんが好きで、ずっとこの本を翻訳したいと思っていた。 ・中編、薄めの本。すっと読めるけど、…
『心は孤独な狩人(The Heart is a Lonely Hunter,1940)』に続いて カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー(The Member of the Wedding,1946)』 を読了。 結婚式のメンバー (新潮文庫) 作者:カーソン・マッカラーズ 新潮社 Amazon 結婚式のメンバー (1972年) 作者:マッカラーズ Amazon fukagawa-natsumi.hatenablog.com アメリカ南部の田舎町で生まれ育った12歳の少女フランキーこと フランセス・ジャスミン・アダムズは、母亡き後、父と暮らし、 家政婦ベレニス・セイディー・ブラウンの世話を受…
カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』(The Heart Is a Lonely Hunter,1940) 読了。 キリのいいところで休止して別の本を先に読む(3冊!)という暴挙に出たので 年を跨いでしまった……。 心は孤独な狩人(新潮文庫) 作者:カーソン・マッカラーズ 新潮社 Amazon 心は孤独な狩人 作者:マッカラーズ,カーソン 新潮社 Amazon 心は孤独な狩人 作者:カースン・マッカラーズ グーテンベルク21 Amazon 昨年『マッカラーズ短編集』を読んで感銘を受けた後、 この本の文庫版が発売されたので購入したのだった。 マッカラーズ短篇集 (ちくま文庫 ま-55-1) …
カーソン・マッカラーズが著した「心は孤独な狩人」の高い完成度には唸らされた。そこで今回はその天晴な処女作に続き、彼女が筆を執った「黄金の眼に映るもの」の映画化作品を改めて鑑賞することにした アメリカ南部の陸軍兵舎。レオノーラと同性愛者の夫ウェルドンの仲はもはや完全に冷え切っており、彼女は隣に住むモリスとの不倫で満たされぬ思いを解消していた。一方のウェルドンも自分の部下にいつしか心を奪われるが、その兵士が惹かれていたのはレオノーラの存在だった 登場人物たちの複雑で繊細な心情がもつれ絡まり合って不穏な雰囲気を醸し出す様子は「心は孤独な狩人」とも共通し、如何にもマッカラーズらしい世界と言える。だが、…
人間の本質に関する部分を現実味を伴って文章で表現するのは決して容易ではない。それを可能とするためには作者自身が少なからず生きるうえでの酸いや甘いを経験する必要があるのではないかと思うのだが、ここで驚くべきはマッカラーズが23歳の若さで、しかも処女作にして、その点をほぼ完璧に近いかたちで小説に仕上げたことだ 欧州でファシスト政党が台頭し、今にも世の中が戦争の渦に吞まれようとしていた時代のアメリカ南部を舞台に、年齢や人種、思想が異なる男女の人生が交錯する物語は何となくフォークナーの作品と共通する雰囲気が窺える 巻末の解説で訳者・村上春樹は、マッカラーズの小説は個人的に閉じた世界と述べている。なるほ…
アメリカ、ジョージア州出身の作家 カーソン・マッカラーズ(Carson McCullers/本名 Lula Carson Smith 1917-1967)の 中短編小説集『マッカラーズ短篇集』(ちくま文庫)読了。 旧・白水uブックス『悲しき酒場の唄』収録作&新訳4編の全8編。 マッカラーズ短篇集 (ちくま文庫 ま-55-1) 作者:カーソン・マッカラーズ 筑摩書房 Amazon 悲しき酒場の唄 (白水Uブックス) 作者:カーソン マッカラーズ 白水社 Amazon 昔、ある先生がエッセイでいくつかのマッカラーズ作品に触れていて、 ずっと興味を持っていたのだが、 絶版ばかりで入手難易度が高かった…
野暮用から戻りましたら、高松で投函した絵葉書が届いていました。 5日目となりますね、eメールでありましたら、瞬時に地球の裏まで届くので ありますが、このようにゆっくりと行き交う私信をもっと楽しむようになれ れば、すこしギスギスとした人間関係も緩和されるかもです。 これからは、のんびりと郵便でやりとりするというのは、料金も含めてひどく 贅沢なことになりそうであります。 贅沢な時間の過ごし方というと、昨日に届きました山田稔さんの新刊「某月 某日 シネマのある日常」(編集工房ノア刊)を手にして、パラパラとめくり ながら、気に入ったところでページをとめるというのも、気持ちが落ち着いて ゆたかになったよ…
ここ最近、若い世代の目覚ましい活躍が連日報道され、喜ばしい気持ちでニュースを見ています。 大谷 Sho Time は、彼は彼でやっばいのですが、今日、本ブログがフィーチャーするのは彼ではありません。 藤井聡太さんです。 多くのメディアで昨日、藤井聡太さんに関して、以下のようなニュースが報道されました。 私は将棋素人でありながら、藤井聡太さんの名ばかりファンなのです(笑)で、昨日の昨日まで、藤井聡太さんのことを「藤井聡太棋聖」と呼んでおりました。 私のスマホで「ふじ」と打つと、予測変換に「藤井聡太棋聖」と出てきます(笑) なので、友人と LINE で藤井聡太さんの話をしていて、友人が藤井聡太さん…
『心は孤独な狩人』(村上春樹 訳)でハマった。同じく村上春樹訳の『結婚式のメンバー』は読んでいて、いい小説だなと思ったけれど、感動まではしなかった。今回、マッカラーズをいくつか読んでみて、『結婚式のメンバー』はマッカラーズの作品中で例外的に明るいものなのだなと思った。他の作品は暗すぎて、若い人に薦めたりする気はまったくしない。『狩人』の後、『悲しき酒場の唄』『針のない時計』と読み、『黄金の眼に映るもの』を読みかけている。『結婚式のメンバー』の古い訳(加島祥造 訳)も、間違えて買ってしまったので(『夏の黄昏』というタイトルになっている)、読もうと思う。カーソン・マッカラーズの小説は暗い。愛は成就…