ガトリングガン

(一般)
がとりんぐがん

[英] Gatling Gun
ガトリングガンとは、複数の銃身を束ね、外部動力でそれを回転させる事で、給弾・装填・発射・排莢のサイクルを繰り返して連続射撃を行う機関砲の総称である。「ガトリング砲」とも。
1861年にアメリカの医師リチャード・ジョーダン・ガトリングによって製品化されたのが最初で、砲身回転の動力源は、クランクによる人力だった。
銃弾を銃口以外の場所から装填する後装式銃が未発達だった当時、毎分200発の発射速度を誇るガトリングガンは脅威そのものであり、南北戦争では大活躍した。
その後は輸出も行われ、幕末・明治期には日本も導入された。しかし、後装式の銃が発達し、単銃身で小型軽量な機関銃が発達すると、大型で機動力の無いガトリングガンは次第に姿を消していく事となった。

航空機用火器として

1950年代半ばにガトリングガンは航空機用火器として再び日の目を見ることになる。
レシプロ戦闘機からジェット戦闘機に交代し始め、音速を超える速度性能を持つ戦闘機も出現し始めると、通常の機関砲では銃弾の発射の間に、敵機が照準をすり抜けてしまい、狙ってもまともに弾が当たらないという事態がより深刻となっていた。
複数の機関銃を搭載する事で発射間隔を狭める事も行われたが、機動性が求められる戦闘機においては、重量が増し、嵩張るために広いスペースが必要という欠点があった。
そこで、アメリカ空軍は骨董品として博物館に保管されていたガトリングガンを引っ張り出し、油圧モーターを装着するなどして、実験を重ねた結果、生まれたのが、電動で銃身を回転させる世界初の航空機搭載型ガトリングガンである「M61バルカン」である。
1956年、F-104戦闘機に初めて搭載されデビューを果たしたバルカンは、その後、10年と経たずに主張されだした「ミサイル万能論」によって、再度駆逐されかけるが、ベトナム戦争において、その思想が間違っていることが示され、半世紀以上経過した現在に至るまで、アメリカ製戦闘機の標準装備として君臨している他、艦船防衛用システム(CIWS)であるファランクスにも採用されている。

現代の採用例

航空機用ガトリングガンは、ヘリコプター搭載用の小型版M134ミニガンや、A-10神の代名詞でもある大型版のGAU-8アヴェンジャー、空飛ぶトーチカAC-130ガンシップのGAU-12イコライザー、F-35のGAU-22/Aといったモデルが登場。更に車両や船舶などで人力操作される機銃にまで使われている。

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