(Jean‐Gabriel de Tarde, 1843年3月12日 - 1904年5月13日)
フランスの社会学者、社会心理学者。
1890年に『模倣の法則――社会学的研究』を発表。個人を超越した社会的実在を認めるエミール・デュルケームに対して、一切の社会は個人間の暗示・模倣関係の網の目から成り立つことを説いた。
1901年には『世論と群集』を刊行。ギュスターヴ・ル・ボンの群集心理学を批判し、直接対面的な関係によって結合する群集概念に対して、メディアを介した遠隔作用によって結合する公衆概念を提示した。